①カルチャーショックについて
日本で当たり前の文化が通じないことは承知の上でフランスに来たので、日本の常識と違う光景に出会ったとしても「へ―そうなんや」と新鮮な気持ちになります。そのためネガティブにとらえる場面は少ないかなと思います。今回は日常生活や学校生活で感じた些細な文化の違いを、出国前とイメージの差も含めて紹介します。
〈日常編〉
・挨拶文化/感謝文化
出国前から「店に入るときはBonjour!を忘れずに」と聞いたので、重要性はわかっていました。実際の生活では、日本にいる時よりも、頻繁にあいさつを交わしており大切な文化として根付いているのを実感します。
パン屋さんやレストラン、スーパーなどに入店する時はもちろん尋ねるときも必ず先ず元気よく挨拶をすることを心掛けています。また日本では、「いらっしゃいませ!」と店側の一方通行ですが、フランスでは、当然のように客側も挨拶をするのはお互いにとって気持ちの良いことだなと思います。学生寮でも面識がない学生であっても挨拶をしています。もう慣れたのか、自然にBonjour!やBonsoir!とでてくるようになりました。
またフランスでは、些細なことでもMerci!と感謝を口に出して伝えます。例えばドアを開けて待ってくれている人がいたときは、笑顔で感謝を伝えます(わざわざ開けて待ってくれている親切な方が多いです)。他にも、横断歩道で止まってくれた車の運転手にハンドサインをしてお礼を伝えます。
・レストランでのパン文化
レストラン(主にビストロ)では、パンがかごで出され、空になると満杯に追加してくれます。そして驚いたのは、フランス人の友達がちぎったパンをテーブルに直置きしたことです。質問すると、テーブルクロスが敷いてあるし、フランスでは普通だと教えてくれました。
・スーパーでまとめ売りされいる飲料水の袋を破いて取り出しても良い(最初はかなり驚きました)
・犬がゲージなしで電車に乗ることができる
・店の閉店時間が早い(スーパー以外は基本18時や19時)&日曜日はほとんどが定休日(慣れましたが、少し不便に感じます)
・多くの若者がデモに積極的に参加している(週末によく見かけます。音楽や特定の手拍子でリズムを刻むなど気軽に参加できる雰囲気がありました)
〈大学編〉
・大学の講義は1時間30分や2時間など講義によってばらばらで日本のような1限、2軒といった明確な区切りはありません。
・ほとんどの講義で後ろの席よりも先に前の席が埋まっており、意識が高い学生が多いんだなと感じました。
②パンが美味しいことについて
フランスに来てから、パンが大好きになりました。特にクロワッサンがお気に入りで、どのパン屋さんに行っても必ず買っています。日本いる頃はあまりパンを食べる方ではなかったのですが、今では暇な時に美味しそうなパン屋さんを調べてしまうほどハマってしまいました。
そしてフランスのパンは、美味しいだけでなくとても安いのも魅力です。例えばクロワッサンとバゲットを合わせても2〜3€程度で購入でき、日本と比べてもコスパの良さを感じます。同じクロワッサンでもお店によって形や甘さ、バターの風味、皮の厚さなどに個性があり、食べ比べをするのも楽しみの一つです。最近はパンオショコラやパンオレザンにもお気に入りです。
また日本にいる時は想像もつかなかったのですが、バゲットもよく食べるようになりました。外はカリっと固いですが、中はモチっとしていて意外に食べやすく美味しいです。そのまま食べるのもいいですが、ブリーチーズやリエット(豚のペースト的な:トゥールの名産品です!)などを上にのせて一緒に食べるのもおすすめです。
最後に私のお気に入りのパン屋さんを紹介します。「Les 3 Grains」というお店で、パンもペストリーもすべて美味しいです。店員さんもとてもフレンドリーで親切に接客してくれます。トゥールに留学した際はぜひ訪れて寄っみてください!