<この留学を振り返って>
10ヶ月間の交換留学を振り返ると、これまで過ごした中で最も濃く、自ら行動して楽しむことのできた10ヶ月間であったと明言できます。この留学を始めるにあたって、私自身が掲げていた目標が唯一ありました。それは「謳歌すること」でした。とにかくフランスという国、大学、交友関係、文化など日本との違いを存分に堪能して帰るということに集中するようにしていました。だからなのか、ホームシックや精神面で落ち込むことは無くこの留学生活を終えることができました。10ヶ月という期間は人によって感じる長さは異なると思いますが、何か一つ大きな目標を最も重要視する位置に置くことであらゆることの取捨選択が明確になるとこの留学で気づいたことの一つでもありました。また、この留学を通じて、「最もおもしろい」と感じたことは何かというと「人との交流」でした。フランス人は議論することが好きだとよく言いますが、実際に現地で交流する中でそう感じましたし相手との違いをはっきりと表に出していくことが面白く、よりさらに意見や考えを上手く表現できるようになってさまざまな違いを持った人と深く交流したい、と思えたことがフランス語を学ぶ上でのモチベーションになっていました。初めての海外生活で分からず戸惑うことはたくさんありましたが、色々な人に支えてもらいながら自分なりに動き大きく成長できたと感じます。
<留学経験をどのように活かすか>
学業面に関しては、リヨン第三大学の授業は現地のフランス人学生と全く同じ授業を受けるためノートを取ること、テスト前の復習は難しく必ずしも良い結果ばかりが返ってくるわけではなかったですが、留学を終えた今、海外の大学に通い自分なりに努力をしたという経験がこれから私がやりたいと思うことに自信を持たせてくれるようになりました。また生活する上で、「せっかくフランスにいるのだから」という意識が常に心の中にあり、これまではインドアで自身が心を安心させられる内輪の人で交流するのを好んでいた私が持っていた考えや価値観にとらわれずに新しい物事に挑戦することを自ら選択できるようになりました。明日何をしようかといった些細なことから、人間関係や、将来についてなど、これからの私を形成していく上で新しいことに物怖じせずにそれを楽しめる姿勢はどこに行っても何をしても生きていける人になれるのではと思います。またそこから自身の世界が広がっていくということも学べました。龍谷大学卒業後の進路について考える時期かと思いますが、将来的に再びフランスで生活を送れたらと考えています。それほど有意義な時間を私は今回の交換留学を通じて送ることができましたし、これからの道を定める大きな転機になったと思います。
Lyon3
Le Nord
Vieux Lyon