Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デリー大学
2025年8月号 国際学部 M.K

こんにちは。デリー大学に留学している国際学部のM.Kです。今月は現地の環境(大学施設・学生寮・街並み)とオンライン申請システムe-FRRO・International Students’ House for Womenの入寮手続きについて紹介していきます。

 

①環境について(大学施設、学生寮、街並み等)

・大学施設について

私が通学しているMiranda Houseには出店2つと食堂(canteen)が1つあり、出店ではコーヒーやサンドイッチといった軽食、食堂ではチャパティとカレーに加え、サモサなどの単品からマンゴーシェイクまで本格的な食事を楽しむことができます。

続いて図書館です。図書館には多岐にわたる学術分野の本はもちろん、パソコンルームや自学自習スペース、新聞、OPACも複数台設置されているため授業の参考文献を調べる際や空きコマの時間には様々な学部の学生が訪れる場所となっています。

最後に教室についてです。Miranda House内の教室にはエアコンが設置されている部屋とエアコンの代わりにシーリングファンが設置されている部屋、何も設置されていない部屋の主に3パターンが存在します。エアコン常備の部屋はAdmission OfficeやPrincipal Officeなど職員の方々が使う部屋がほとんどで学生が使う部屋には設置されていない場合が多い印象ですので、暑さが苦手な方はハンディファンや扇子の持参をおすすめします。

 

・学生寮について

デリー大学に留学する学生は男性の場合はInternational Students’ House、女性の場合はInternational Students’ House for Womenに入寮することになります。今回はInternational Students’ House for Womenについてご紹介します。

私が下宿しているInternational Students’ House for Womenは4階建てで、ACルーム・キッチン・トイレ/シャワールームが各階に設置されており、PCルームやジムも完備されています。

食事の時間はBreakfast 7:30am – 9:00am、Lunch 1:00pm – 2:30pm、Evening Tea 5:00pm – 5:30pm、Dinner 8:00pm – 9:00pmとなっています。全ての食事のメニューは曜日で固定されており、中でも特徴的なEvening Teaの時間にはチャイと現地のスナックやサモサを食べることができます。また、食器(皿やおぼんなど)を持参すれば自身の部屋で食事をすることも可能です。

空調設備に関して、全部屋にシーリングファンが一台設置されており、エアコンは設置されていません。もし冷暖房を使用したい場合は自身で購入し、オプション料金(冷房: 700ルピー 暖房:850ルピー)を支払わなければなりません。

 

・街の環境について

まず特徴的な点として、街に様々な動物がいる点です。犬や猫はもちろん、牛・猿・鳥・ヤギ・リス(雨季には+ハエ・蚊)がたくさん見られます。キャンパスから下校しようとした際に瓦礫の上に猿がいたり、通学途中の道路に牛がいたりと日本では体験することのできない環境で溢れています。

続いて、気候についてです。7~8月の気温は近年の日本と比べて3~5℃程度低い印象ですが、7~9月ごろまでは雨期のため湿気が多いです。慣れない気候で熱中症になっている日本人学生も数名見られたため、室内外の温度差・水分補給・食事・睡眠等のバランスに注意が必要です。

最後に、交通についてです。インドでは車・電車・リキシャ・バイク・バスが主な交通手段として使用されています。車はクラクションが挨拶や「通りますよ」の合図であるため2~3秒に一回、頻繁にクラクションが鳴っています。また、車線が引かれていますが、車線の間で走るというよりは「行けるところから行く」という柔軟なスタイルのため、狭い幅の通り抜け・信号ギリギリor無視で渡るといった場面も多々見られます。電車やバス・バイクは安価な値段で広範囲の移動が可能ですが、バイクの場合、二輪車のヘルメットが義務化されていても着用していなかったり、3・4人乗りしている光景もよく見られるため、安全面に関しては気を配る必要があります。リキシャはどの場所にも比較的見られますが、近い範囲までしか行ってもらえない場合が多いので所要時間が30分以上になる場合はUberやOlaで予約することをおすすめします。また、値段交渉も自身で行う必要があるため、不安な場合はアプリ経由で予約を行うと良いでしょう。

 

②e-FRRO/Admission Formについて

e-FRROとは、インドに180日以上滞在する外国人が登録必須なシステムで、現在はオンラインで申請が可能です。この申請はインドに到着してから14日以内に行わなければならず、パスポート・ビザのコピー・入国スタンプのコピー・大学のBonafide Certificate・宿泊先の証明書・パスポートサイズの写真のデータが必要になります。Bonafide Certificateは現地到着後、留学担当者とお会いした後にメールにて送付することになるので、事前に準備しておくことをおすすめします。必要な書類はe-FRROのオンライン申請時に用意する書類とほぼ同じ(パスポート・ビザのコピー・宿泊先の証明書・パスポートサイズの写真・加入している保険の証明書・現地到着後配布されるReporting Form)ですが、データサイズや写真の有効期間を事前に確認しておくと安心です。

もし提出期限を超えた場合は500ルピーを納める必要があります。また、場合によっては帰国時に出国できない可能性もあるため、現地到着後すぐに取り掛かることを強くおすすめします。他にも、支払いにインドの銀行口座しか使えないといった声もあるため、必ず期限内に提出するよう努めてください。

 

Admission Formは入寮後に寮母の方から配布される入寮申請書類です。こちらは提出期限が現地到着日から約1か月半と一見長いですが、パスポートサイズの写真に加えて、通学するcollegeの学部・学科長からのサイン・寮と提携している病院のドクターからのサイン・デリー大学留学担当者からのサインが必要となり、それぞれご自身でアポを取る・足を運ぶ等して書類を記入していかなければなりません。特に、学部・学科長のサイン・ドクターのサインは記入可能日がかなり限られているのでこちらも書類をもらい次第、早めに取り掛かることをおすすめします。

 

現地到着後は荷解きや生活に慣れることで精一杯だと思いますが、書類の準備は少しずつで良いので進めていきましょう。

来月もまた新しいテーマでお伝えしていきますので、次回の更新をお待ちください。