Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デリー大学
2025年10月号 国際学部 M.K

こんにちは。デリー大学に留学している国際学部のM.Kです。今月は治安・危険を感じたこと、トラブルについてとインド最大級のお祭りDiwaliについてご紹介します。

①治安・危険を感じたこと、トラブルについて

インドでは州によって治安の良し悪しが異なりますが、特に首都ニューデリーや国境付近は治安のあまり良くない地域です。今回は、私の実体験をもとにインドの治安や危険・トラブルについて共有していきたいと思います。

まず、物乞いについてです。以前も少々記載しましたが、インドではリクシャーやタクシーに乗っていてもおかまいなしに物乞いがやってきます。私は入国一日目で一人、二日目で二人タクシー乗車中に話しかけられました。中には反応が欲しくて窓を平手打ちのようにドンドン!と叩いてくる方もいました。タクシー運転手の方も無反応だったのでこれが普通なのだと考えられます。

続いて、お手伝いをしようとしてくる方についてです。インディラガンジー国際空港からタクシー乗り場へ向かう際、キャリ―ケースを二つ持っていたためか無言で私の片方のキャリ―ケースを運び出す年配の男性が現れました。英語で、大丈夫ですよ。お構いなく。と伝えましたが、「No Problem.」の一点張りでした。この方は道案内も兼ねて乗り場まで運んでくださりましたが、荷物を別の場所に運ばれたり、盗難される可能性もあるため、注意が必要です。また、最後には「Tip.」と要求されるため、多少強引にでも断りましょう。

最後に、盗難についてです。この後紹介するお祭りDewali前には、様々なお店でセールが行われ、学生や大人がたくさん買い物に出かけます。私もこの時、友人と共に大学付近の商店街で買い物をしていたところ、財布を盗難されました。夕方でまだ暗く成り切っていない時間帯でしたが、最後に財布を確認してから約100m以内でカバンから財布のみが抜き取られていました。チャック付きのカバンでは紐やカラビナをつける等、対策を徹底するよう心掛けましょう。

以上のような出来事を三か月間ですべて体験しました。他にも、リクシャーの事故や配達ミスなどもよく見かけます。決して治安が良いとは言えない環境ですが、最低限の防犯対策を行い、身の回りの危険を察知できるような意識を持っておけば留学も楽しめる環境ですので、出発直前まで手を抜かないようしっかりと準備をして充実した留学生活を送ってくださいね。

②Diwaliについて

続いてはインド最大規模のお祭りDiwali(正式名称Deepavali)についてです。このお祭りは毎年10月中旬~11月初旬にかけて行われ、ノースデリーでは主に10月中旬~下旬にかけての1週間お祭りが行われていました。お祭りの時期に入ると町中が少しずつイルミネーションの装飾で包まれ始め、夜には様々な家や施設でそのライトが灯されます。また、粘土の小さなランプにオイルと芯を入れて灯すDiyaという風習もあり、LEDライトのイルミネーションだけでなく、Diyaによる光も楽しむことができます。この風習には「闇を光で追い払う」「善が悪に勝つ」といった意味が込められています。

また、週末にかけてお祭りはフィナーレに近づいていき、最終日には一日中花火やクラッカーが鳴り響きます。

※約一週間毎晩花火が上がり続けるため、環境配慮として低煙花火が推奨されるほどです。また、お祭り終了後の翌日は町中が花火の煙で包まれていました…。

そして、女子留学生の住む学生寮International Student’s House for Womenでは、Special Dinnerや寮の装飾、Diyaに使われる陶器作り体験、ダンスパーティーが行われました。他にも、留学生に向けたDiwaliを紹介するイベントが学内で開催され、インド各州の伝統舞踊や一部留学生による伝統芸能の披露も行われました。また、キャンパス内にはたくさんのDiyaが灯されるなど、その勢いは止まることを知らないようでした。

 

来月もまた新しいテーマでお伝えしていきますので、次回の更新をお待ちください。