~この留学を振り返って~
マレーシアでの約10カ月間の生活は人生の中で最も短い時間だったと感じています。去年の9月末にマレーシアに初めて入国した日のことを今でも鮮明に覚えています。空港の外に出てみると蒸し暑くて、マレーシアに来たなと初めて実感しました。最初はマレーシアでの新しい生活にワクワクしていた私ですが、いざ生活してみると日本とは真逆の生活に不満が溜まる一方でした。赤道に近く、常に真夏の気候であり、スコールと言われる東南アジア特有の現象に常に悩まされてきました。外に出てみると、マレー語、中国語、タミル語、英語が飛び交っていて、日本語を耳にする機会は全くありません。日本人留学生も英語圏と比べて極端に少ないので、キャンパスで出会うことはほとんどありません。
しかし、自分の“Comfort Zone”と言われる自分の快適な領域から抜け出して、不安を経験し、新しい挑戦をしてみるということは、言うのは簡単ですが、実行に移すということはかなり勇気のいることだと思います。私がマレーシアという国を留学先として選んだきっかけは、“自分のComfort Zoneから抜け出してみたい“というのが理由の一つでした。実際に、毎日の英語で行われる授業、頻繁にあるプレゼン、膨大な課題など、毎日が多忙だったなと感じています。最初の数カ月は、果たして1年も異国の地で頑張れるかどうか毎日が不安でした。でも、必死にプレゼンを準備して、教授に褒められたのは今でも良い思い出です。
~留学経験をどう活かすか~
私は現在4回生ですが、就活などは全く行っていません。なので、帰国後に就活を始める予定です。私は留学で培った国際経験を活かして、国際交流を行う職種に就きたいと考えています。マレーシアに来る前は、海外で働くと決めていましたが、卒業後は日本で働く予定です。これは海外で長期間生活して分かったことですが、“いかに日本の生活が快適であるか”ということです。これは、日本があまりにも“特殊な国”なので、日本の当たり前が存在しない国なんてほとんどです。海外の文化は尊重するべきですが、日本に何十年も住んでいる身として、日本で働く快適さを無視してまで、異国の地で働くということは、なかなか難しいことだと思います。しかし、日本で働くといっても、外国人と交流する職はたくさんあると思いますし、それが何になるかは、帰国後にじっくり考えながら決めていきたいと思っています。
~最後に~
2年前に提携留学ではなく、交換留学としてマレーシアを選んだ選択は間違っていなかったと思っています。マレーシアは赤道直下の常夏の国ですが、食も豊富で物価も安くて、日本人には住みやすい国です。約10カ月間に及ぶ私のマンスリーレポートを読んで、”マレーシア“を留学の候補として選んでくれたら幸いです。今までありがとうございました。
“Terima Kasih. Selamat Berjaya.”
~マレーシアとの別れ~