Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ランガラカレッジ
2025年10月号 国際学部 S.H

今回の10月号では、①環境について②ピースアーチ公園に行った話について話したいと思います。

①環境について

私が留学先として選んだランガラカレッジは、学習環境の利便性に非常に優れていると思います。キャンパスは中心街から電車で20分ほどの市街地に位置し、公共交通機関でのアクセスが容易で、日常生活に必要な施設も周辺に揃っているため、落ち着いた環境の中で学びに集中することができます。また、キャンパス内では多様なバックグラウンドを持つ学生と交流する機会が多く、単に英語を学ぶだけではなく、異文化理解を深める場としても、いい場所だと思います。また、バンクーバーでは、市内の各地にはウォールアートをはじめとしたアート文化が根づいており、日本ではあまり見られない大胆で自由な表現を感じることができます。バンクーバーから、公共交通機関で3時間行った場所にあるヴィクトリアには英国文化が色濃く残っており、街並みや建築、庭園などから歴史的背景を知ることができる点も興味深いです。都市によって異なる文化的特徴が共存していることは、カナダの多文化社会を象徴しているように思います。加えて、バンクーバーから北へ進むと、スコーミッシュをはじめとする自然豊かな地域が広がっており、海と山が近く、都市生活を送りながらも気軽に自然と触れ合えるため、ハイキングやアウトドアが好きな人にはぴったりの場所だと思います。一方で、中心街の側に位置するイーストヘイスティングストリート周辺には、ホームレスの人々や薬物依存に苦しむ人が多く生活しており、豊かな都市環境と深刻な社会問題が隣り合わせに存在していることを体感しました。単に表面的な文化や風景だけでなく、その背景にある社会構造にも目を向ける必要があると感じました。

②ピースアーチ公園に行った話について

僕が、ランガラカレッジで行っている日本語文化を現地の学生に教えるティーチングセッションでお世話になっている先生の紹介で、ビーチに白い岩があることで有名な「ホワイトロック」とカナダとアメリカの国境に位置する「ピースアーチ公園」に行ってきました。これらは、バンクーバーからバスと電車で1時間半くらい南に進んだ場所にありました。まずはホワイトロックに訪れたのですが、白く塗られた大きい岩がポツンと砂浜にある想像以上に退屈な場所だったので、着いてからすぐに「ピースアーチ公園」に向かいました。ピースアーチ公園には、大きなモニュメントの門があり、その門を境にアメリカとカナダが分かれていました。公園内に限って、アメリカに入ることもでき、国境を越えた時は、興奮と謎の罪悪感も感じました。ですが、公園の散策をしていたときに事件は起きました。友達が用を足す為にために近くにあったトイレを利用していた時のことです。僕が彼のトイレが終わるのを待っていると、遠くから『Hey!!』と大きな声がしたので振り返ってみてみると、国境警備隊の方でした。どうやら、僕たちが使ったトイレは公園外のアメリカ側のトイレだったようです。彼らも、僕たちが間違えて入ってしまったと理解してくれ、すぐに何事もなくカナダ側に戻ることができましたが、これは今までで一番肝が冷えた経験だったと思います。好奇心や興奮が高まっている状態の時こそ、より一層の注意や警戒を持たなければならないと学んだ経験になりました。  

 「スコーミッシュ」

「ピースアーチ公園」

    「ヴィクトリア」