Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東呉大学
2025年9月号 経営学部 K.S

①留学中の就職活動について

留学中の就職活動との両立は、かなり厳しいと考えておいた方が良いです。
主な違いとして、オフラインのイベントやインターンに参加できない場合があること、また電話で選考予約を行う企業が海外の携帯番号に対応していないことがあります。時差の計算も重要で、企業とのやり取りは日系企業であれば基本的に日本時間で行われます。台湾時間で予定を組むと混乱してしまうため注意が必要です。

日本と海外の就活方法は大きく異なります。海外では長期インターンを経て内定を得る企業も多いですが、日本では3日間程度の短期インターンやエントリーシート、面接で判断されることが多いです。この違いから、オンラインでのインターンや面接のために授業を休むと欠席扱いとなり、台湾では3回欠席すると単位取得が難しいため、留学中の就職活動はあまりおすすめできません。

留学経験がガクチカ(学生時代に力を入れたこと)として有利になるかは一概に言えません。私の場合は留学経験よりも長期インターンの経験の方が評価されました。ただし、目的意識を持って留学に臨めば、非常に強いガクチカエピソードが作れると思います。

どうしても留学中に就活を行う場合は、留学前に自分にとっての留学の意義をしっかり自己分析しておくことをおすすめします。特に、留学をガクチカとして活用したい場合は、「何をきっかけに」「どう考えて」留学を決意したのかを具体的に文字に残しておくと、留学中も自己分析が楽に進められると思います。

また、就活は終わりがなく、思い立てばいくらでも進められてしまいます。私自身も、友人に遊びに誘われても行けないことが多くありました。就活は長期戦なので、日本に帰国してから集中する、あるいはメリハリをつけて留学中は活動を控えるなど、バランスを取ることが大切だと思います。

②他の日本人留学生について

日本人留学生の比率が気になる方も多いと思いますが、ここでは東呉大学での交換留学について書きます。感覚的な数字ですが、約100人の留学生のうち、中国人はおよそ40人ほどです。英語授業のみを履修している私のような留学生は、オリエンテーションや卒業パーティー以外では彼らと接する機会がほとんどありません。

残りの約60人のうち、前期は私を含めて7人が日本人で、私以外は関東出身の女子学生でした。接し方は、ばったり会えば話すかどうか迷うような、ちょうどよい距離感でした。前期・後期ともに、その約60人のうち半分程度がフランス人という印象で、非常に多いです。その次に多いのはオランダ人やドイツ人で、ヨーロッパ圏の学生が全体の大半を占めています。

日本人留学生と友達になること自体は悪いことではないと思います。フィリピンやカナダへの留学時も多くの日本人友人ができ、異なる地域の日本人と交流できる良い機会となりました。授業の取り方や海外生活の工夫などを共有できるため、同じ立場ならではの安心感もあります。帰国後も旅行の際に泊めてもらうなど、一生の友人関係に発展することもありました。

東呉大学への留学では、日本人の比率はかなり少ないと考えてよいでしょう。後期開始から1か月が経っても、日本人の友人はまだできていません。とはいえ、日本人留学生と交流する機会があれば避ける必要はなく、互いに高め合いながら情報交換できる関係になれるのが理想だと思います。