Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東国大学校
2025年12月号 文学部 L.I

①今回の留学を振り返って
 韓国‐ソウルでの留学生活も十ヶ月が経ち、この時間を振り返ると自身の変化を強く実感します。渡韓当初は韓国語がまったく口に馴染んでおらず簡単な表現であってもとっさに言葉が出てこないことが多く、少し不安でした。特に前期の入寮手続きでは、韓国語での対応が難しく、英語に頼らざるを得ませんでした。
 しかし、街での買い物や食堂での注文といった日常的なやり取りを重ねるうちに、徐々に韓国語を使うことへの抵抗が薄れていきました。また、ここで出会った友人たちと積極的に会話を交わしたことや、速いスピードで進行する授業を必死に聞き取ろうとした経験は、語彙力や読解力、会話能力の向上に大きく役立ったと感じています。
 加えて、言語面だけでなく文化的な理解も深まりました。日常生活の中で触れた人々の価値観や習慣、他者との距離感や礼儀意識などは日本とは異なる点も多く、実体験を通して学ぶことができました。この十ヶ月間は、語学力の成長だけでなく異文化の中で生活する姿勢や考え方を見つめ直す貴重な時間であったと感じています。

②留学経験をどのように活かすか
 どの国においても外国人というのは社会的に弱い立場にあります。行政サービスに一定の制限があり、場合によっては銀行口座の開設や通信契約、スマートフォンのアプリ利用など、日常生活に直結する場面で不便を強いられます。また文化や慣習を十分に理解できていないことで、何が正解なのか分からず戸惑う場面も少なくありません。
 さらに、言葉の壁はその不便さを一層大きなものにします。自分が困っている状況を説明できなければ、助けを求めること自体が困難になります。加えて、街にいる人々の中には外国人に対して否定的な感情を持つ人もおり、冷たい視線を向けられたり差別的な態度を取られたりする事も充分にありえます。私自身、ここに来て多くの不便を経験しましたし後ろ指を指された経験は数え切れません。
 しかしその一方で、東国大学の国際処の方々や現地の友人に支えられたことで、困難な状況を乗り越えることができました。分からないことを丁寧に教えてもらい、言葉に詰まった際には助け舟を出してもらうことで、異国の地でも安心して生活することができたと感じています。この経験は、外国人にとって「助けてもらえる存在」がどれほど心強いものかを実感する機会となりました。
 帰国後は、この経験を龍谷大学の留学生の支援に活かしたいと考えています。日本での生活における困りごとの相談に乗ったり、日本語学習を手助けしたりすることで、留学生が孤立せずに生活できる環境づくりに貢献したいです。また、一方的に支援する立場に留まるのではなく、相手の母語や文化を学ぶことで、相互理解を深めていきたいと考えています。自身の留学経験を通じて得た視点を活かし、留学生が日本での留学生活をより快適で充実したものとして過ごせるよう、積極的に関わっていきたいです。