Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バレンシア大学
2010年9月号 経済学部 K.I

オリエンテーション(国際部・授業登録・学校施設の紹介)

バレンシアについて初めにすることは、国際部に行って学生証と必要書類を受け取ることです。その時にビザ・授業登録に関するオリエンテーションの場所と時間に関することも言われます。国際部に行く前にはインターネットで予約をしなければいけないので時間がかかるだろうと思っていましたが、行ってみると待っている人もおらずスムーズに手続きをすることができました。

授業登録に関するオリエンテーション(9月中旬)は授業の本登録をする場所・時間の書かれた書類一式を貰い、簡単な説明を受けただけだったので1時間ほどで終わりました。

私が所属している経済学部の本登録の手続き自体はあまり難しくありませんでした。

1.所定の用紙に授業名・コード・グループを書く。

2.その紙を指定された場所に持って行くと、担当の人が登録してくれます

その際にポータルサイトに入るためのIDとパスワードが発行されます。

3.学内にある銀行で授業登録料(約7ユーロ)を支払い、登録完了

しかし留学期間1年分の授業をこの日にまとめて登録するので、シラバスや一週間の授業体験期間を有効に使うべきだと思います

学校施設に関するオリエンテーション(9月下旬)では施設の紹介に加え、警察の方からの諸注意、留学生向けに開催される様々なイベントの紹介もされます。

環境について

・サービス

バレンシア大学に交換留学する学生は付属の語学学校の夏季集中コースに無料で参加出来ます。コースの始まる前にテストを受けるので自分のレベルにあった授業(1クラス15人程度)を受けることができます。テスト・授業は当然スペイン語で行われるので普段から文法用語もスペイン語で勉強しておくと良いと思います。

このコースにはスペイン語をあまり話せないエラスムスの学生が参加しますが、スペイン語を身につける早さは物凄く早いです。それを見て刺激を受けるのは良いと思いますが、焦らず自分の勉強のペースを乱さないことが大事だと思います。

無料のコースが終わった後でも留学生向けの特別価格で受講し続けることができます。

・大学寮(Colegio Mayor Lector Peset)について

私はColegio Mayor Lector Pesetという大学の寮に住んでいます。この寮は2人1部屋・シャワーとトイレは2部屋で共同利用となっています。朝・昼・晩と3食付いているので特に食費はかかりません。寮内には洗濯機(有料)・ジム・図書室・ゲームルーム(卓球・ビリヤードなど)・コンピューター室(日本語入力不可)・TVルーム(サッカーの試合があるときは皆で集まって観戦します)があります。この寮は大学の施設の1つと言っても学生のためだけのものではなく、小さな美術展や地域の子供向けの行事などが催されることがあるので地域の雰囲気を身近に感じることができます。

寮はバレンシアのほぼ中心にあるので中央市場、世界遺産のラ・ロンハ、美術館といったバレンシアの観光地が歩いていける距離にあります。しかし大学のキャンパスまで歩いて行くには少し距離があるので、バスを利用するか自転車を安く買った方がいいと思います。

手続きについて

初めの1カ月は授業登録、ビザの申請に関することなど慣れない環境の中でしなければならないことが多々あり精神的に凄く疲れます。しかし、そういう留学生の為にサポートしてくれる方々がバレンシア大学には多くいます。いつでも質問に応じてもらえる体制にあるので分からないことや疑問に思ったことは、すぐに質問して解決するようにしています。

バレンシア大学には日本語で対応してくれる職員の人はいないと聞いていたので初めて国際部に行くのは正直とても不安でした。

しかし、担当のSantiさんはとても優しく対応してくださって「何かあったらいつでも気にせず国際部に来てもいいよ」と言ってくれたのでスペインに来てから初めて一安心出来ました。

分からないことがあったりして、不安な気持ちを持っているとさらに精神的にしんどくなります。何かあれば安心して相談できる人が一人でもいたら余計な不安を持たなくて済むので気持ちが楽になります。

1つ1つの手続きをしている時に「日本ではこうなのに、こうすればスムーズにいくのに」と、どうしても比べてしまう時があります。しかし日本には無い良いところを感じることもたくさんあるのでスペイン流の生活スタイルをありのままに受け入れることが生活する上でストレスが溜まらないようにする方法だと思います。