授業形態について
今月はマードックの授業形態についてレポートしたいと思います。レポートの後半で現在受講中の授業も紹介します。
日本人留学生は1セメスターに3科目の授業を受講します。少ないように感じるかもしれませんが、3科目でもかなり大変です。日本の大学と違うところは、各科目それぞれレクチャー(講義)とチュートリアル orワークショップが週に1~2回ずつあることです。科目によって、講義の回数や、チュートリアルの時間は異なります。各科目ごとに“Unit Guide”という冊子がもらえ、どの週に何を学ぶのか、課題の内容、アセスメントの振り分けなど、その科目について必要な情報が全て記載されています。
レクチャー(講義)
大きな教室で開かれる講義です。その科目を受講している生徒は全員参加します。教授と生徒とのやりとりは少なく、聴くことが中心です。講義は毎回録音されていて、後日オンラインで再度視聴することができます。理解できなかったところをもう一度聴くことができるので、とても便利です。
チュートリアル
10~20人程度の少人数のクラスです。講義で学んだことについて、生徒同士のディスカッションを通して、理解を深めます。ここで講義の質問をすることができます。ワークショップは、これに加え、講義の内容に関連した課題にみんなで取り組みます。
Homework
各科目毎週かなりの量の宿題がでます。リーディングが中心ですが、本当に量が多いです。それに加え、定期的にライティング(essayなど)の課題もでます。アセスメントがきっちり決まっているので、課題にはかなり時間を費やします。毎日宿題と課題に追われるような生活ですが、慣れてくるとうまく時間を作れるようになってきます。
授業紹介
現在受講している3つの科目を紹介します。
Australia in Asia
レクチャー:2h/w・チュートリアル:2h/w
オーストラリアと他のアジア諸国との関係について学びます。オーストラリアの歴史、他のアジア諸国の歴史について触れることが多いです。オーストラリアの現状、今後オーストラリアはアジアの中でどうあるべきなのかということに焦点を置いています。
Writing Academic English
レクチャー:1h/w・チュートリアル:3h/w
アカデミックなライティングスキルを学びます。テキストの要約・比較、エッセイの構成・書き方など、大学で学習するためにかかせないライティングスキルを学びます。地球温暖化についてのテキストを使用しています。
Language for Learning and Teaching
レクチャー:1h/w・ワークショップ2h/w
教育の科目です。教師としてどのように“言語”というものを理解すべきか学びます。私自身もそうですが、教師を目指す人におススメの授業です。
“What is language?”から始まり、なぜ言語を学ぶことが大切なのか、子どもがどのように言語を学んでいくのか、教師として教室でどのように言語を使えばよいのか、どのようなテキストを選ぶべきなのかなど、教師に必要な知識を学びます。ネイティブの視点から、“英語”という言語について学べるので、とても興味深い授業です。
授業の中では文法についても学びます。私が日本で学んだものとは異なっていて、とてもおもしろいです。例えば、“The window is broken.”と“The book is published.” 日本ではこの2つの文は同じ文法として学びますが、ネイティブの視点からだと、全く別の文法になります。他にも、文の要素(S,V,O,C)の分け方の違い、動詞の分類など、日本の学校では教えていないような内容を学ぶことができます。
授業を受講してみて、改めてもっと英語力を伸ばす必要があると痛感しています。講義の内容も100%理解できるわけではないし、チュートリアルでは他の生徒の会話を聴きとることが精いっぱいで、そこから何か考えて発言するというは本当に難しいです。悔しい思いをすることも多いですが、積極的に授業に参加することを心がけ、出来る限り新しいことを学んでいこうと思います。