Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2013年7月号 文学部 M.M

危険を感じたこと、トラブルについて

ドイツの治安は日本と大差ないと言っていいでしょう。ドイツで生活している中で特に危険を感じたということはありません。強いていうならば、サッカーの熱狂的なサポーターが試合の後に酔っぱらって駅で大声で歌ったり、喚いたりしているところを何度か見かけたことがあります。ドイツ人曰く、彼らのチームが勝っている時には安全だけれど、彼らのチームが負けて、尚且つその対戦相手のチームカラーの洋服を身に着けていると、絡まれることもあるから、気を付けたほうがいいと言うことです。

また、7月の終わりに最寄りの駅の近くで第二次世界大戦の不発弾が発見され、消防車にヘリコプターに多くのパトカーと警察官がやってきて周辺が完全に封鎖されることがありました。ドイツ人の友達に聞くと年に1,2回あることでそんなに危険はないよと言っていました。そして、実際に4,5時間で何事もなく事態は収拾しました。しかし、このような時に使われる単語は普段耳にしないようなものが多く、すぐには何が起きているにか理解できなくてとても怖い思いをしました。そして、最近Essen Hbfの近くの銀行でお金を引き出した人を狙った引ったくりが相次いでいるという話を聞きました。私も普段から使っている銀行だったので他人事ではないなと思い、ぞっとしました。また、ドイツでの生活にも少し慣れてきたことによって、自分の危機管理に対する意識が弱くなっていたことに気づかされました。危機管理を徹底して楽しく安全な留学生活にしたいものです。

 

気候について

当たり前ですがドイツは日本よりもずっと寒いです。私の感覚からすると7月下旬でも時々肌寒いと感じる時がありました。8月上旬の一週間ほどは30℃前後の暑い日がありましたが、空気が乾燥しているので少し日陰にいるだけですぐに涼しくなり、湿度の高い日本の夏とは全然違いました。私にはとても過ごしやすく感じました。しかし、特に今年の夏は寒いのだと聞きました。そのために作物も不作で物価の安いドイツでも食料品が少しずつ値上げしているということです。

また、ドイツ人は傾向性としてすぐ薄着になるようです。5月の初めにドイツ人の友達と遊びに行ったときには、私たち日本人は冬物のセーターを着ていたにもかかわらず、彼らは半袖半ズボンでした。寒くないのかと尋ねると、正直少し寒いと言っていました。だったらもっと厚着してこればいいのにと思って、なぜまだ肌寒いのにドイツ人は薄着の人が多いのかと尋ねました。話を聞くと、ドイツの辛く厳しく長い冬が終わりを告げると、多少寒いと感じていてもどうしても冬が終わったという解放感から脱いでしまうのだという事でした。国民性というのは本当に面白いなと思いました。平均的に東京の最低気温がここの最高気温です。なので、クーラーなどの冷房設備は寮にはありませんが、必要を感じたことはありません。少し暑いなと感じても、窓を開けるだけで十分です。蝉が鳴かない夏は初めてなので、夏の実感が得られないままもう夏は退場していきそうです。