Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

キングス・ユニバーシティーカレッジ
2013年12月号 国際文化学部 A.Y

 

授業紹介

今期私は三つの授業を取っています。そのうち二つを紹介したいと思います。授業内容については大学のホームページを見ればわかると思いますので、今回は授業の雰囲気や受けてみての感想など、私にしか書け

ないことを主に書こうと思います。

 

①授業名:Spanish(スペイン語)

開講曜日:月曜日から木曜日

開講時間:9:30-10:30

開講曜日や時間を見るとわかると思いますが、このスペイン語の授業は一日短時間で毎日行われています。語学は少しずつでいいから毎日続けることが大切だと思うので、この時間割は理想

的だと思います。生徒数は約20人で、英語が第二言語であるのは私を含め4人です。(日本人、韓国人、中国人、ブラジル人)授業中は毎回発言しなければなりませんが、わからない時は必ず先生がフォローしてくださるため、あまり緊張しません。また、当てられて答えるだけではなく、自発的に発言するように心がけています。小規模でアットホームなため、自発的に発言しやすく、たとえ間違えたとしてもみんなあまり気にしていないと思います。経験上、答えがわかっていたにも関わらず、間違えるのが怖くて手を挙げられなかった時の方が後悔は大きいです。

私はカナダに来る前はスペイン語に触れたことがなかったため、クラスに置いて行かれないようにいくつかの努力をしています。まずはちゃんと授業にでること。授業中は集中し、発言をすること。そして授業後にノートをもう一度書き直すことです。私は、授業中にとった板書ノートを復習も兼ねて後で書き直し、見直しやすいようにしています。その甲斐あってか、毎月行われているテストで8割9割はとれています。

そして、内容以外でもこの授業をとってよかったと思うことがあります。それはスペイン語の授業が私の生活を規則正しく保ってくれていることです。私の友達は、一日の中で一番早い授業が11時

からなので、朝起きるのが遅くダラダラしてしまうと悩んでいます。授業を取る時は、開講曜日や時間も配慮するようにしてみてください。

個人的に、また授業が始まったら発言を今以上にすることが目標です。

 

②授業名:Women’s Studies(女性学)

開講曜日:木曜日

開講時間:13:30-16:30

女性学の授業は、スペイン語と比べて人数が多く、正確にはわかりませんがおよそ100人ほどだと思われます。日本人は私しかいません。(アジア人は私と韓国人の計2人)男女比は、9.5:0.5で圧倒的に女性が多いです。この授業は開講時間が長いため集中力が必要です。ほぼ毎回授業中に同じテーブルの生徒とディスカッションをするため、比較的ハードです。自分から意見を言わないと、いないも同然に扱われてしまいます。授業中は、先生が質問を投げかけると皆が発言をします。日本の大学ではあまり見かけない光景です。クラスのあちらこちらから意見が飛び交い、意識の高い生徒が多いです。絶対に授業開始から30分は遅れてくる女生徒が一人いるのですが、発言回数に関して言うと彼女が一番多いと思います。

毎回10分ほど途中休憩をはさみ、その

時に皆一斉にコーヒーを買い

に行くため、その時の近くのコーヒー店はいつも混雑しています。また、女性学の先生は本当に優しく、メールで質問をすると本当に丁寧に説明してくださいます。一月になったらグループでプレゼンテーションをするため、冬休みは授業の復習とプレゼンの準備をしようと思っています。

 

メインキャンパスまでの道

 

今できること

本来ならば、自由テーマではキングスの何かを紹介するのが適正かもしれませんが、私は今この時期にこのマンスリーレポートを読んでくださっている方に「留学前にできること」を伝えたいと思います。簡単なことですので、もうとっくにやっている、という方もいらっしゃると思いますが、留学前に何をすればよいのか不安な方は、軽く目を通してみてください。どれもそんなに気負うことなく楽しんで出来ることだと思います。

洋画を見る

台詞が英語である洋画を、字幕なし吹き替えなしで見てみてください。自分が今どのくらいのリスニング力があるのか把握できます。初めは英語字幕を付けてもいいですが、英語圏にきて実際に人と会話をするとき、相手の足元に文字が出てくるわけではありません。いきなり字幕なしが大変でしたら、まずは字幕をつけ、次は字幕なし吹き替えなし

で一通り見てください。コメディやアクションなど台詞が早いものではなく、ラブストーリーなど台詞が比較的ゆっくりしている作品を選ぶといいと思います。(このポイントは、私の友人がアドバイスしてくれました)英会話に特化したCDよりも、日常に近い英語はスラングなども入っている映画から学べると思います。

また、当たり前ですが見過ごしがちなのは映画のタイトルです。洋画の多くは、タイトルが英語圏と日本では異なっています。例えば「君に読む物語」は「The Notebook」、「17歳のエンディングノート」は「Now is Good」など大きく異なるものもあります。友人と映画の話をしていて、自分の好きな映画を伝えたいときに日本語のタイトルを英訳

しても通じないのです。今一度自分のお気に入りの映画の英語圏のタイトルを確認してみてください。

 

英語で地名を把握する

「出身はどこ?」この質問は、留学先では絶対に交わすものです。出身地を聞くと、相手の理解を深められるし、その国や地域に関する自分の知識をだし、会話を弾ませることが出来るからです。私も何十回としてきました。しかし、出身地名を知らなかったり、聞き取れなかったら会話がスムーズに進みません。日本語の地名と英語の地名に若干の違いがあるものと、発音が難しいもの(主に中国)は、復習することをお勧めします。具体例を挙げると「ヨルダン」は「Jordan」ですし、「コートジボワール」は「the Ivory Coast」となります。(そのまま発音する場合もあります)出身地だけではなく、世界各

地の位置と地名を知っていると、教授と話す時や友人と世界の様々なことについて話す時に必ず役に立ちます。

 

日本各地に行く

私は留学前に、香川にうどんを食べに行ったり、静岡に富士山を見に行ったり、京都の

街を浴衣で散策したり、一か所に留まらないで各地に出向いて日本を楽しむ時間を大切にしました。皆さんも留学前のこの時間を無駄にしないで、日本の各地に足を運んでみてください。この時に、写真を撮るのがポイントです。留学前に日本のいろいろなところに出向くことは、自分が日本に触れるいい機会にもなりますし、留学してからの話のネタにもなります。そして写真もあればよりわかりやすく、興味をもって話を聞いてくれるはずです。

 

世界情勢を把握する

ニュースや新聞などで、世界で今どんなことが起こっているのか把握しておいてください。海外の学生は

、いつも飲み屋ばかり行く学生でも世界情勢はしっかりと把握していて、真面目な話をすることも多いです。私もしばしば意見を求められることがあります。もっと留学前に英語だけでなく知識そのものを増やしておくべきだったと思うこともあるのです。留学前の勉強は本当に大切です。先延ばしにしないで今日からニュースを見るなり、自分が興味ある国について調べてみるなり、なにかしら行動を起こすようにしてみてください。

アニメに触れてみる

こちらに来て驚いたことの一つが、日本人だというとかなりの確率でアニメの話を振られることです。「ナルト」「進撃の巨人」「ブリーチ」これらのワードは何回耳にしたかもはやわかりません。あいにく私はあまりアニメを見ないので、外国人に「日本人なのに知らないの!?」と言われることもしばしばあります。そこで「進撃の巨人」というアニメをこちらに来て少し見てみました。私のなかでアニメはドラえもんで止まっていたので、絵の鮮明さやストーリーなど、少しショッキングなこともあり、かなり驚きました。私は「外人は日本のアニメが好きだから、アニメを沢山見てください。そうすれば話を合わせることが出来ます」と言っているのではありません。ただ、どんなアニメが海外で人気なのかを把握していると、相手への理解も深まりますし、自分が簡単にでも感想を言えると話も弾みます。そのため、アニメ文化に触れてみることも悪くないかと思います。

 

留学先でしたいことをリストアップする

寮の廊下

留学先に着くと、目まぐるしい日々が待っています。授業が始まると一旦落ち着きますが、今度は授業での悩み、友達付き合いなど、また多くの問題が発生するでしょう。時間は待ってくれません。そこで、留学前に「留学先で何をしたいのか」をリストアップすることをお勧めします。留学期間は限られています。こちらに来てからやりたいことが増えるのは当たり前ですが、今から考えて計画的に実行できるようにするといいのではないでしょうか。やりたいことをリストアップすれば、気持ちも高まりやる気もアップすると思います。

 

もちろん留学してからでも調べることは出来ますが、今出来ないことではありません。それならば、どうして先延ばしにする必要があるのでしょうか。日本にいてできることは、今やった方が留学してからスムーズに留学生活がスタートさせられるはずです。留学は楽しい事ばかりではなく、つらいことも沢山あります。自分に厳しくすればするほどです。私は、留学する皆さんに後悔してほしくありません。今出来ることは、今やってください。この記事がこれから留学する皆さんにとって少しでもお役に立てれば幸いです。