Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

オーフス大学
2011年2月号 経済学部 S.U

☆試験について

オーフス大学では試験期間は学部や受講している科目によって大きく異なり、主に12月の中旬から1月の下旬にかけて行われます。なので12月に授業や試験がすべて終わり冬休みに入る人もいれば、1月末まで試験があり冬休みの期間が極端に短い人もいます。また試験の内容も授業によって違いがあり、口頭試験やプレゼンテーションでの試験、レポート試験や筆記試験があります。デンマーク人の友人曰く、基本的には口頭試験は簡単であるということでしたが、それは英語が堪能なデンマーク人にとってであり、日本人にとって本当に口頭試験が簡単であるかどうかはわかりません。

私が受講していた2つの科目の試験は1月末にあり、両科目とも筆記試験でした。試験内容は日本の試験と同じように、出題された内容について解くというものですが、異なる点はその時間と内容です。オーフス大学での筆記試験の試験時間は4時間もあります。途中退場も可能ですが解くのにそれだけの時間がかかる、かなりタフな内容です。また私が所属しているSchool of Economics and Managementの留学生用の講義はほぼ修士向けなのでとても難しかったです。4時間も試験時間があるのでトイレに行くのは自由で飲食も可です。チョコレートや飴を持ち込んでいる人が多く、中には食べたら音がするリンゴなどを持ち込んでいる人もいて驚きました。

試験を受けるうえで気をつけなければいけないことは受験場所です。受験場所は通常の授業を受ける場所とは全く異なった場所にあり、大学内ですらありませんでした。私は事前の確認不足も祟り、2つのうち1つの科目は試験開始前に試験会場にたどり着くことができませんでした。どの試験も再試験がありパスすることができなかった人、私のように受験できなかった人は自動的に再試験に登録され、後日受けることができます。私の場合は1ヵ月後の2月下旬でした。

 

☆余暇の過ごし方

余暇は基本的には週末にあります。今のセメスターは毎日授業があるので平日にはほとんど時間がありません。また平日の時間があるときには友人とバーに行ったりするので本当の自分のために使える余暇はあまり多くはありません。

週末の予定がないときには基本的に家でゆっくり過ごしています。平日の日中はほとんど家にいないので洗濯に行ったり食材を買いに行ったり掃除をしたりと、午前中は主に家事を済ませることに時間を費やしています。

また時間があるときには体を動かし汗を流すようにしています。主にはランニングと友人との卓球、そしてサウナです。今の時期は外がとても寒くて雪もあるのでランニングの頻度はあまり多くありませんが、夏には友人と毎週末ランニングに行っていました。オーフスは自然が豊かで景色もきれいなのでランニングをするのはとても気持ちがいいです。温かくなればもっと頻度を増やして色んなところを走ってみたいと思っています。

金曜日の午後から近くのプールの値段が半額になり、300円で3時間泳ぎ放題になります。金曜日は友人からバーに誘われることが多く空いていないことがほとんどですが、予定が何もない時にはプールに行って泳ぐこともあります。

日本の家族や友人に向けて手紙を書くこともあります。特に祖母は手紙を書くだけでもとても喜んでくれるので、時間がある時にはときどき書いています。手紙を書くことで自分の今の状況や気持ちなどを整理することができるので、自分にとっても良いことだと思います。

 

☆英語の学習について

私がオーフス大学を選んだ理由は福祉国家であるデンマークで福祉を学びたかったからです。北欧の国々が経済的に急成長している理由を知りたかったのもあります。そしてやはり海外に出て英語を話せるようになりたいという気持ちは強くありました。

オーフスに来て1つ残念に思ったことが、当たり前ですがデンマーク人はデンマーク語を話すということです。彼らにとっては自然なことですし、そのことについては留学前から承知していたことではありました。しかしやはりイギリスやアメリカ、オーストラリアなどといった英語が母国語の国に比べると英語に触れる機会が少なくなってしまうのは事実です。座って周りの会話を聞いていれば言い回しなどを学ぶことができる、といった環境ではありませんし、私は授業で経済学に関する科目しか受講していないので講義で英語を主として学ぶことはできないので自ら進んで学ぶ機会を増やさなくてはなりません。

私は毎日PodcastでBBCのニュースをダウンロードし通学中に聞くようにしています。最初の方は聞きなれないイギリス英語ということもありかなり聞き取りづらかったですが、今ではだいぶ理解できるようになりました。

他にもインターネット上には英語のアニメや番組、プレゼンテーションなど英語を学習できるツールがたくさんあります。それらをできるだけ毎日利用するよう心がけています。知らない単語や言い回しを学べたり、正しい発音を知ることができたりとかなり学習に役立ちます。

Readingに関しては村上春樹の「ノルウェイの森」の英語版を読んでいます。こちらはなかなか時間を見つけることができずちょっとずつ読んでいます。日本語の表現と比較しながら読むとさまざまな違いを発見することができとてもおもしろいです。

これらのツールを使って覚えた言葉やイディオムを友人との会話などで積極的に利用し英語力を向上させています。地道な方法ではありますが、すぐに実践で使えることができる今だからこそ役に立つ方法だと思っています。