Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2014年11月号 法学部 N.S

【カルチャーショックについて】

フィンランドへ来て三か月が経とうとしていますが、自分にとっては未だカルチャーショックと言える程の差異は見られていませんが、驚いた、あるいは違和感を感じた事について書かせていただきます。

現地の大学の講義を受けていて思ったのは、自分は日本の講義の中でプレゼンらしいプレゼンをした事がない、という事でした。というのは、こちらの大学では講義を受けている人数が多少多くても、グループワークとしてペーパーやプレゼンを課す講義が多くあります。これは自分の経験での枠組みの話なので日本とフィンランドの一般的な差異にはならないと思いますが、自分は大きな討論会以外でパワーポイントの必要性を感じた事はなかったものの、こちらでは扱い方を知っているのは必須であって、当然のツールであると改めて感じました。

そして、日常生活において特筆しておくべきことは、肉や魚の高さです。物価が高いといわれている日本に比べても高いため、自分ひとりのために肉や魚を買う事はまずありません。ただその代わり野菜や果物は非常に安く、日本とは異なりほとんどのそれは量り売りのため、要る分だけ買う事ができる非常に便利な仕組みになっています。同様に、パスタや米などの主食も低コストで手に入れる事ができます。

最後に、フィンランドでは日本より「花の金曜日」という認識が非常に強い気がします。日本は土日の方が平日より働かなければならない人が少なくありませんが、フィンランドでは休日、非常に早く店が閉まります。24時間空いているマーケットも存在しますが、その分品物は非常に高くなります。日本のように当たり前のようにコンビニが点在している事はありません。平日に自分のやるべき事に勤しみ、週末に頑張った自分を褒める姿勢は、もっと日本にも必要なものかも知れないと思いました。

 

【日照時間について】

再三書かれてきている事ではありますが、身を以て体感しているため自分も書くこととします。

来たばかりの9月には、夜の8時ですらうっすらと明るい状態でしたが、11月に入るとどっと日照時間が減りました。午前7時半に起きた時は未だ外が暗く、夕方4時に帰ったとすると既に風景は完全に夜と化しています。更に、日中に太陽が炯々としているかと言えばそうではなく、どんよりとした曇り空が広がるだけで、ここのところ太陽の姿を見ていません。今は地面が雪で覆われているため、曇り空と相まって視界に映る景色はひたすら白いか、黒いかのどちらかになります。また、日照時間が短いがために現地の人は鬱気味になってしまう人が多いと聞き、ビタミンDを少し前から飲み始めましたが、効果のほどはあまりよく分かりません。オリエンテーションの際に、気分が落ちた時どうするか、という項目で話をされていましたが、その中に「自分がなぜここに来たか今一度考える」「音楽や映画、本などの娯楽を楽しむ」「運動する」など、様々な対策が挙げられていました。実際に自分がそうなった時、果たして冷静に考えられるのかは分かりませんが、しっかり念頭に置いておこうと思っています。