■試験について 試験は1セメスターにつき2回ずつ行われるのが基本である。中間試験と期末試験だが、この両者は問題の出題範囲が異なるだけで出題傾向自体はまず変わらない。試験範囲も中間で出た内容が期末試験に出てくることもないので特に期末試験を受ける場合はその点を留意して試験対策をするべきだろう。合格基準はおおむね60点ぐらいとみればいい。 また、両者ともに最終成績に影響するのは当然だが、配分には差がある。例えば「作文」の科目で具体的な例を挙げてみると、100点満点中「宿題」10点、「出席率」10点、中間試験25点、期末視点55点となる。そのため、中間試験でよほどの悪成績をたたき出さない限りは期末で挽回できる可能性が一応は存在する。試験方式は当然、科目ごとに異なり、必ずしもペーパーテストは出てこない。D1班(中級クラス)の場合、具体的には「听和说」の科目は音読と(特定のテーマに対する自由な会話)だけで筆記試験はない。 試験範囲は遅くとも試験の1週間前には担当の先生から各科目の試験範囲が口頭で告知される形式である。そのため、聞き逃したら先生或は級友にたいして確認を怠らないことが肝要である。試験内容自体は9割授業範囲の焼き直しなのでよほど怠けていない限りは問題ないと思われる。また、課目によってはこれらの試験とは別に小テストがあるのでしっかりと確認しておくべきだ。 ■同済大学付属同済医院分院 異国に長期滞在する以上、病気やけがは付き物である。特に中国の場合、道路事情が悪いので、バイクや自転車に撥ねられたり、体に合わないものを食べておなかを壊したりするかもしれない。極端なことを言うと心因性のストレスに堪え切れず、学業に影響をきたすこともあるかもしれない。そういう時はある程度以上の信頼ができるそれなりの規模の病院に通うべきだ。同済大学付属同済医院分院は同じ大学の敷地内にあり、周辺で最もちかいこともあり、おそらく少なからず利用する機会もあるだろう。具体的にはキャンパスの南側の道路沿いにあり、大学の内側からでも外側からでも利用できる仕組みになっている。つくりは白を基調としたオーソドックスでここら辺は一般的なイメージとそう変わらない。駐車場は一応あるが、ほぼ職員用であまり整備されているようには見えない。大学病院の分院ということもあり、規模としては妥当な所だろう。 利用する際の注意点だが中国の病院は日本のそれとは違い、診察を受ける前にお金を払う。例えば、基本的な流れとして「受付でどこがわるいのか申告」→「基本料金支払い」→「問診、必要な検診を調べる」→「必要な各検診の料金支払い」→「各検診」→「再び問診」(もしまだ足りないなら再度料金を支払ったうえで検診を行う。)→「薬物受取、料金支払い」という流れになる。お世辞にも便利とは言い難いがシステムだからしょうがないのだろう。