Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2014年12月号 経済学部 T.S

【治安、危険を感じたこと、トラブルについて】

OMGTensが作成した「世界でもっとも安全な国トップ10」によると、フィンランドは9位(ちなみに日本は7位)にランク付けされています。今までフィンランドのニュースを確認したことがないので、どのような事件や事故が起きているのかは把握していませんが、私の身のまわりに限っていえば、特に治安の悪さや危険を感じたことはありません。

こちらに来て驚いたのは、住民の安全対策への意識が高いということです。横断歩道のない道路の途中でも横断をしようとする歩行者や自転車がいれば必ずと言っていいほど、車が止まってくれます。ヨエンスーでは自転車に乗っているフィンランド人の多くはヘルメットを被っています。お年寄りの方はトレッキングポールのようなものを両手に掴んで歩いているのをよく見かけます。また、この町に住む人のほとんどはカバンやジャケットなどに反射板のようなキーホルダーをぶら下げています。フィンランドは、一日のほとんどが真っ暗で、雪が降り始めてから地面は滑りやすく、道路の整備はされているもののどうしてもガタガタとしています。こちらに住む方はできるだけ怪我や事故を起こさないように事前にしっかりと対策をしている印象をうけました。

 

【生活の中にある芸術と音楽】

African Night 教会にて

フィンランドには実に多くの音楽や芸術、クラフトのイベントがあります。大学施設の一つであるカレリアホールでは毎週のようにコンサートが開かれ、学生だけでなく地元の方も多く訪れています。学生は大人半分のチケット代金(6ユーロ)で済むので、気軽にプロの音楽を楽しむことができます。近くのバーや喫茶店、教会でもよくライブイベントが開催されています。右の写真は教会でのアフリカのイベントで、11月号に挿入した写真は近くのバーでのライブイベントでの一枚です。音楽以外でも、ヨエンスーにある全ての美術館が入館料無料になる日があったり、バーで映画を無料で鑑賞できたり、絵画や音楽を学ぶことのできる公民館のような場所や、編み物やシルバーアクセサリー等のクラフト販売や教室を開いている大きな建物があったりします。

フィンランドは生涯教育が非常に充実していて、芸術や音楽などに触れる機会や教育をうける機会、お披露目をする機会がどこにでもあり、また、いつでも始めることができる環境が整っていると思いました。私のフィンランド人の友人も東フィンランド大学卒業後、現在はヨエンスーにある音楽学校に通っています。私もイベントや市場によく遊びに行くのですが街が小さいのこともあり、その気になればほとんどの催し物に参加することができす。そういった場所にはあまり留学生がいないので、現地の人と交流できるのも楽しみの一つです。