Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

クワントレン・ポリテクニック大学
2015年3月号 国際文化学部 N.K

1.現地の学生、友人について

クワントレン大学に通っていて、交換留学生としてこの大学に通えてよかったなと思うことがいくつかあります。その理由の一つとして、ネイティブの学生たちに囲まれて学校生活を送ることができるということがあります。バンクーバー周辺にはたくさんの語学学校があり、こちらで出会った留学生のほとんどはその語学学校に通っています。語学学校は英語を学ぶための学校ではありますが、先生以外はノンネイティブですので、ネイティブの学生の友達を作るのは難しいかもしれません。自分でどれだけ自分を英語環境に置けるかという努力次第ではあると思いますが、クワントレンには数人しか日本人がいないので、ほぼ英語しか使えない環境です。

クワントレンの学生は勉強に熱心で、いつでも図書館やカフェテリアなどでは勉強している学生でいっぱいです。授業中も、日本の大学でよく見かけられる、先生の話を聞かずに携帯を触る、寝る、友達とお喋りをする、という光景ははほぼ見かけたことがありません。全員が先生を話を真剣に聞いて、質問や意見があればその場ですぐに発言します。また、生徒の年齢層が様々なことも日本と違う点で、今の私のクラスには子供を持つ学生が4人います。

 

2.留学先としてのバンクーバーと、住む場所としてのバンクーバー

バンクーバーに来て半年以上が経ち、バンクーバーという街について私個人として感じることを書きたいと思います。

バンクーバーは数年ほど前に「世界一住みやすい街」として3年連続選ばれていたことがあるほど住みやすい場所と言われています。私はこのことを留学前に聞いており、半年以上経過した今、その理由が少しずつ分かった気がします。カナダは多民族国家であり、色々な国から移民や勉強、働きになど来ている人達がたくさんいるので毎日様々なバックグラウンドを持った人達と出会うことが出来ます。そのため、見た目だけでは誰が英語を第一言語として話すかは認識できず、日本人の私でも皆同じカナディアンとして接してくれます。もちろん英語を第一言語としない人達もたくさんいるので、色んなアクセントの英語を聞くことが出来ますし、私の日本人アクセントの英語も皆一生懸命聞いてくれます。また、様々な文化が共存しているため、バンクーバーの街中は英語とフランス語はもちろんのこと、中国語・日本語・韓国語・アラビア語など数多くの言語を目にしますし、それらの国の料理のレストランもたくさんあります。日本の居酒屋もたくさんあるので、ここで暮らしていて特に日本食が恋しくなることはありません。

このように、カナダ以外の国の人達にとってとても住みやすい街であるバンクーバーですが、留学先として選ぶにあたって注意していただきたい点が一つあります。それは、日本人がとても多いということです。街を歩いていて日本語が聞こえてくることはよくあることですし、離れた国で同じ国の人と出会う安心感からか、日本人同士で行動する姿は当たり前のように見られます。一度日本人と出会うとその輪はどんどん広がっていくので、日本人コミュニティから抜け出すのが大変だという話もよく耳にします。ですので、日本人が多い環境の中でいかに自分をそのコミュニティから遠ざけることが出来るかがここでは必要になるのではないかと思います。ちなみに、クワントレン大学にはほとんど日本人はいないのでそのような環境から外れるにあたってはとても良い環境だと思います。