Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

オーフス大学
2016年1月号 文学部 M.T.

日本から持ってきてよかったもの

オーフス大学の周辺には小さいながらもショッピングモールがあり、自転車を走らせてダウンタウンに行けばモノに関して不自由する事はありません。アジアンマーケットもありますので日本食がまったく食べられないという事もありません。ただデンマークの物価は日本と比べて高いので、服や本といった大きなものを買う場合は少し勇気が必要になります。冬に備えるコートや教科書、パソコンやその周辺機器といったあらかじめ必要になりそうなことが予想できるものは事前に日本から持ってくるか、オンラインで手頃に手に入る環境に整えておく、といった心構えが余計な出費を抑えるのに効果的だと思います。

また日本の歴史や時事といった自国の知識をある程度身に着けておくことが大事だと思います。留学生として講義を受け、その国の人間が1人しかいないという環境になりやすい以上、やはりその国の代表として見られる傾向にあります。講義で政治の話になれば「日本人にとってネイションってなに?」といった質問を教授は軽いノリで投げかけてきますし、日本語を勉強している現地の学生と話をすれば「尊敬語と謙譲語の違いってなに?」とむかし勉強したけどもう忘れたことを聞かれることもあれば、「日本のおいしいものを何か作ってほしい」といった実技を求めてくることもあります(以前この要望を2回受け、ちゃんこ鍋とすき焼きを作りました)。現地でできた友人と話すときも、多かれ少なかれ日本の話題に立ち入ることになるので「コイツ日本人なのに日本のことあんまり分かってないな」と思われ、せっかくできた学友を失うことにならないように、いまいちど広く浅く日本を見つめなおすといいと思います。

1月1日

デンマークのNew Yearを4字でまとめると「花火と酒」です。大晦日、朝起きると近所にある広場から花火の音がヒュンヒュン聞こえてきます。デンマークの法律上、花火関係で大規模な事故があったため、公共の場で打ち上げ花火が許可されるのは1月1日だけなのですが、待ちきれずにフライイングしている人がいたようです。その日の夜に新年を祝うパーティーに向かっていた途中も、四方八方から花火の音が聞こえ、まるで戦場のようでした。パーティー会場の寮に到着してみるとすでにお酒を飲んで出来上がった友人たちが出迎えてくれて、午前12時になるまで話をしたりお酒を飲んだりしていました。デンマークではお酒好きなお国柄が重なり、新年では特に飲酒量が多いそうです。やり方は違えど、やはり新年を祝うという考えはどの国も一緒だなと思いました。