Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2016年6月号 文学部 R.D

トラブルについて

中国に来てから、細かいトラブルは数多くあるのですが、それほど大きなトラブルにはまだ巻き込まれていません。その中で大きなトラブルというと、留学生食堂が火事になったことと旅行先で荷物をタクシーに置き忘れたことが思い浮かびます。

留学生食堂の火事は幸い大きな被害はなかったのですが、廊下などは煙が充満しており息苦しく、火事の煙の恐ろしさを身をもって知りました。留学生寮の前に様々な国籍の人が出てきて集まっていて、図らずも留学生たちを一度に見ることができました。

もう一つは旅行先で大きな荷物をタクシーのトランクにいれたまま降りてしまい、そのままタクシーが行ってしまったことです。3人でタクシーに乗っていたのですが、旅行最終日で皆疲れていたのか荷物を置き忘れたことに誰も気が付きませんでした。タクシーが他の客を乗せて走り去ってから5秒後くらいに気が付き、走って追いかけたのですが渋滞の多い中国でこういう時に限って全く渋滞しておらず、追いつけませんでした。当時は追いつくことだけを考え全力で走っていたのですが、今考えるとまずナンバープレートの番号を覚えることに集中するべきでした。中国人が一緒にいたので、タクシー会社に電話をしてもらいましたが、幸い貴重品はすべて手元にあったので荷物帰ってこなくてもなんとかなるかとか、見つかっても北京までの送料とかの中国語でのやりとりが大変そうだとか半ば諦めながら下してもらった場所へ歩いて帰りました。すると下してもらった場所の近くで、タクシーの運転手がタクシーから降りて私たちを探していてくれたのです。自分たちの不注意が招いたトラブルでしたが、優しい運転手に救われました。中国人の友達はこんなことは中国ではめったにない、本当に幸運だったと話していました。

疲れて集中力が失われている時などにトラブルに巻き込まれやすいので、旅行などでは特に気を付けて行動しなければなりません。

 

青海旅行について

端午节の連休を利用して、青海省へ旅行をしました。端午节は毎年旧暦5月5日に行われ、春节、清明节、中秋节と並び、漢族の四大伝統節句とされています。

青海旅行では基本的に車と運転手をチャーターして移動しました。7人で行ったのですが、車を借りるのは安くはないのでこの人数で正解でした。今回行った場所はツアー以外では車でないと行くのが難しい場所がほとんどでした。

中国で旅行をするたびに方言の強さを実感します。現地の人同士は現地の方言で話していたそうですが、イスラム系の服装のせいもあるのか全く中国語だとは思えませんでした。比較的若い方とはコミュニケーションがとれても、年配の方の話は全く聞き取れないことも多いです。こちらの話は聞き取ってもらえているようなのですが。

北西に新疆ウイグル自治区、南西にチベット自治区があるせいか、青海省ではイスラム教徒とチベット語を目にする機会が多くありました。旅行していた時期はちょうどラマダーンで、実際に多くの人が断食をしていました。人民大の留学生寮もこの時期は夜に少し騒がしくなる部屋もあります。

チベット語はチベット仏教の寺院のみに限らず、駅などの公共の場でも非常に多く使われていて驚きました。去年龍谷大学でチベット語の授業を受講していたのですが、まさかチベット以外でここまで多くチベット語を見ることになるとは思ってもいませんでした。

qinghaitibetan