Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ハワイ大学マノア校
2017年11月号 国際学部 H.A

1. 治安、危険を感じたこと、トラブルについて

ハワイの治安に関しては以前の号でも言及したことがありますが、今月号ではもう少し詳しく説明したいと思います。まだハワイのすべての地域に行ったことがあるわけではないため、私の知る限りの情報にはなりますが、それらが少しでもお役に立てれば幸いです。

まず様々な商業施設や飲食店があり、多くの日本人観光客を見かけるワイキキですが、私がハワイに来てから2件ほど事件が起こっています。1件目はワイキキのクヒオ通りで起きた拳銃による射殺事件です。この事件は9月16日の早朝に発生し、男性1人が死亡しその他に2人が負傷したというものでした。ワイキキは夜が一番危険だろうと思っていたのですが、早朝にこのような事件が起こると、早起きして散歩ということもこの辺りでは控えるべきだと感じました。尤も、私はワイキキには住んでいないため、早朝のワイキキを歩いたこともなくどのような人が徘徊しているのかは分かりかねますが、容易にその人通りの少なさは想像できます。2件目は被害者が日本人の強盗事件でした。しかも、現場はワイキキでも有名なホテルのエレベータ内で、男に拳銃を突き付けられ脅され被害者のうち1人は顔面を殴られたとのことです。私はこの事件についてはメールで知ったのですが、まさかとても有名なホテルでこのような事件が起こるとは予想だにしておらず、自分の危機意識の低さを知ることになりました。次いで11月11日の正午には、観光客も多く訪れるダイヤモンドヘッド付近でまたもや日本人が負傷した強盗事件がありました。その日ダイアモンドヘッドの近くでは、ファーマーズマーケットが開かれており、そこに向かう途中で犯行グループに拳銃のようなものを用いて全身を十数回殴られ、持ち物を奪われたそうです。この事件について私が驚いたことは、昼間に、それもファーマーズマーケットで人通りも少なくない場所で、犯行が行われたということです。時間帯や人通りの多さなどの条件の観点からみると安全だと言うことが可能な状況だと思いましたが、だからと言ってそれが気を抜く理由にはなり得ないということを考えさせられました。また、私はこの付近のバス停を時々乗り換えの時に使っていたので、決して自分とは無関係ではないなと思いました。

また、ダウンタウンの辺りは私が特に治安の面で警戒している地域の一つです。このエリアにはイオラニパレス、教会、多くの飲食店やチャイナタウンがあり、買い物をしたり文化的な学習をするのに適していますが、昼間でも奇声をあげる人がいたり、大きな声で一人で何か不満を言っている人がいたりするため、個人的には恐ろしく、気を付けるべきである場所だと考えています。また、私はチャイナタウンにdim sum(点心)を食べに行ったり、中華雑貨などを見に行くのが好きなのですが、この辺りも危ないと色々な方から聞きます。特に夜になると危険だということで、いつもできるだけ明るいうちにお家に帰るようにしています。最近、ダウンタウンにあるバス停でバスを待っていたところ、おそらくホームレスと思われる方にバス代をくれと言われましたが、即座に状況を判断することだできず、硬直してしまいました。私も、なにもその人を困らせようとしてバス代を渡さなかったわけではなく、単に怖かったということと、これからもダウンタウンに来ることがあるので、もしそこでお金を渡してその人に私の顔を覚えられたらどうしようと不安になり、なにも言葉を発しませんでした。

私が外出するとき、特に買い物に行く時に気を付けていることは、あまり華美な服装をしないことです。私はたいていアラモアナセンターかワイキキに買い物をしに行くのですが、本当はもっと個性的な恰好をしたいという気持ちを抑えて、質素な恰好をしていきます。もし、煌びやかな服装をしているとお金を持っていると思われて、もしかしたらお金を巻き上げられるのではないかと心配をしているからです。服を自己表現の一つとしてとらえている私には選択の幅が狭まり、はなはだストレスフルですが、安全の方を優先することが大切だと理解しているため、ここはぐっと我慢です。

スリにはまだ一度も遭ったことがありませんが、いつも外を歩いている時は自分の荷物から気をそらさないようにしています。

包み隠さずお伝えしますが、窃盗は大学内でもかなりの頻度で起こっています。これに関しては、モペッドと呼ばれるバイクが盗まれるケースがほとんどで、直接なにか持ち物を奪われるということではありませんが、自転車通学などをする方も同様に注意が必要だと思いました。

2. 11月に行った場所・季節のイベントなど

11月は特にたくさん観光をしたというわけではありませんが、英語の授業のクラスメイトの出演する演劇を見に行ったり、Thanksgivingを初めて体験したり、舗装された道のある山に登ったりしました。まず、演劇については、ダウンタウンにある劇場に見に行きました。リスニングスキルがまだまだ未熟な私には完全にすべてのセリフを理解することはできませんでしたが、演者の方々の巧みな表現力のおかげで話の流れを把握しながら、聞き取れた部分の中の比喩的な表現について考えたりすることができました。劇が始まる前に、入学直後にお世話になったお姉さん方に遭遇し、しかもその二人も同じ劇を見に来たということで、一緒に座って観劇できたことが嬉しかったです。

Thanksgiving の日には、ホストファミリーがごちそうを作ってくださり、日本ではなかなか食べることのないターキーをいただきました。それ以外のお料理もとてもおいしかったです。その日の夜にはBlack Fridayを経験するために、ワイケレアウトレットモールに10時頃に連れて行ってもらいました。私は昼間にずっとライティングのpaperをしていたため、とても疲れて購買意欲があまり無く、そこでは何も買いませんでしたが、Black Fridayがどのようなものかよく理解しました。Black Fridayとは、Thanksgivingの日の夜に多くのお店がセールをするというアメリカ特有のイベントのようなものらしく、それらの店は夜通し営業し、たくさんの客が列をなすという非日常的な光景を目にしました。ワイケレで何も買わなかった私ですが、その後午に連れて行ってもらったアラモアナセンターでは本屋さんで25%オフのクーポンを使って少し安く欲しかった本を手に入れることができました。

誤解のないように書き足しておきますが、アラモアナセンターも夜通し営業してはいるものの、いくつかのお店は開店が午前6時頃となっており、もしそれ以前にアラモアナセンターに行き、お目当てのお店が閉まっていたら、どこか近くで時間を潰さなければいけません。ちなみにアラモアナセンターの近くのドンキ・ホーテもこの日は午前6時開店でした。私は友達と二人でアラモアナセンターに午前2時頃入ったのですが、行きたかった本屋さんが6時開店だったため、近くのスターバックスで時間を潰しました。

舗装されたコースのある山、というのはマカプウという場所のことで灯台があることで有名です。私はあまり運動することが得意ではないため、登山などもあまりしないのですが、この山の道は急な勾配もなく散歩のような感覚で進むことができました。また、登る際には右手に海が見え、とても気分が良いです。

今月印象に残ったこととしては、ファッションのクラスでのプレゼンテーションが挙げられます。ファッションのクラスでは2回プレゼンテーションの機会があり、1人でするものとグループでするものに分けられます。個人的には前者はまあまあうまくいったかなと思います。そのプレゼンテーションでは日本の古着屋さんについて紹介しました。グループプレゼンテーションは11月30日にあり、世界のさまざまな地域のBody modification について発表しました。ほかのメンバーのはからいにより、私は日本の刺青を担当しました。しかし、ほかのメンバーの調べが細部までしっかりなされていたことと、発表時に自信を持って話している彼らの姿を見て、わたしももっと徹底的に調べあげたらよかったと後悔し、同時に反省しました。今度のプレゼンテーションの時にはもっと調査して、たくさん練習して、しっかり質問に答えられるようにして臨みたいと思います。