①試験について
多くの科目では、zero-term examと通常のテスト期間の2回、試験を受けるチャンスが与えられます。zero-term examとは学期末のテストよりも少し早めに行われるテストのことを言い、このテストに受かれば早めに休暇に入ることができます。
試験問題の形式は日本の大学と同じように、選択問題・記述問題・選択+記述問題の三種類に分けられ、難易度はその科目や先生によって異なります。私は全部で六科目のテストを受けたのですが、そのうち三科目は完全な選択問題、論述のみのテストが二科目、選択問題と論述を組み合わせたテストが一科目ありました。選択問題は、事前に授業スライドを見て勉強しておけば大丈夫だったのですが、論述問題の三科目のテストに関しては難しく感じました。その理由は明らかで、そもそも授業内容を理解できていなかったからです。留学先では、英語で学んだことを英語で理解し、さらにテストでは質問に対して英語でまとめて書かなければいけません。事前にテスト勉強をしていたのにも関わらず実際の試験では全く書くことができなかった私は、根本的に授業内容を理解できていなかった、また勉強不足だったことや勉強方法の問題点についても気付かされました。今学期のテストを通して気付いたことや学んだことを、次のセメスターではしっかりと役立てたいと思います。
②休暇
私のような9月始まりの留学生は、2月はじめに1セメスター目が終わり、2月末からは2セメスター目が始まります。そのため、セメスター間に約2週間の休暇ができることになります。留学生の大半は1セメスターのみの留学だったので、テストを終わらせた人から順に次々と留学生活を終わらせていました。
私は、この約2週間の休暇で大学の友人とともにポーランド、ドイツ、イタリアの3カ国を旅行しました。今回の旅行では、各国の観光名所を訪れるとともに歴史を学ぶことも目的としていました。なので、ドイツのベルリンを訪れた時には、ベルリンの壁や歴史博物館へ行き学習しました。また、ポーランドのクラクフという都市の近くにあるアウシュヴィッツ強制収容所にも訪れ、実際に第二次世界大戦中に使用されていた建物や収容者の所持品などを見学しました。正直、約70年前まであの場所で大量虐殺が行われていたと考えると背筋が凍りつくような感覚でしたが、それと同時にこのような歴史が決して忘れられるべきではないということも強く感じました。
今回の旅行で訪れた国・都市の美しい町並みや美味しい食べ物はどれも素晴らしかったのですが、アウシュヴィッツ強制収容所を含む多くの歴史的な場所もわたしにとって忘れることのない貴重な思い出になりました。
<ヴァチカン市国> <ヴェネツィア>
<虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑>
<アウシュヴィッツ強制収容所の入り口ゲート>