夏の間は2つのサマーコースをとります。ビジネス、法律、映画などをテーマにした英語のコースを選ぶことができます。私は七月はイギリス文化に関係したコース、八月はスピーキングを中心にしたコースをとりました。七月のコースでは、歴史、階級制度、福祉、食文化など幅広くイギリスについて学びました。中でも興味部かかかったのは階級制度についてです。法律で決まっているということはありませんが、イギリス人に聞くとみんな自分がどの階級に属しているかを知っているそうです。しゃべり方、学校、スーパー,新聞も階級によって違うそうです。このコースを受けて、イギリスの文化を知ったことでハリーポッターや、ビリーエリオットなどのイギリス文学、映画がもっと面白くなりました。八月のコースでは、発音、イントネーション、会話で使われる表現を勉強しました。とても役に立つものばかりで、勉強した表現を練習することでクラスメイトともとても仲が良くなれたのもよかったと思います。
サマースクールの合間に約2週間ほどの休みがあり、この休みを利用してイタリア、ポーランド、チェコに行ってきました。
イタリアには3か月同じ家に住んでいた友達を訪ねに行きました。一週間彼女の家に泊らせてもらい、ミラノ、ベニス、ローマを観光しました。彼女の家はミラノの近くのピアチェンツァというところにあります。ワインの生産が盛んなところらしく、あたり一面がブドウ畑のとてもゆったりした町でした。町中が友達という雰囲気で、道を歩いているとしょっちゅう彼女の友人に会います。家族の方、彼女の友達の方もとても親切で、つたないイタリア語と英語でコミュニケーションをとったのもとてもいい思い出です。彼女がイギリスに来た時にイギリスのご飯はおいしくないとしょっちゅう言っていた理由もわかりました。彼女の家ではこのワインは親戚の家族から、野菜は庭から、生ハムは友人の農場からと、どれも新鮮でおいしいものばかりだったのです。とくにコーヒーはおいしかったです。各家庭にモカという鍋があり、それをつかってエスプレッソを作るそうです。また、コーヒー産業を守るためにイタリアにはスターバックスがありません。しかし、カフェや各家庭でとてもおいしいエスプレッソが飲めます。
本当に彼女と彼女の家族、友人には感謝しきれません!普通に旅行したのではできない貴重な体験ができました。彼女とは趣味が合ったので、ロンドンにいる間は一緒にコンサートや、ミュージカル、バレエを見に行きました。なので、彼女と別れるときは寂しかったです。これからも彼女とは連絡を取り続けていきたいと思います。
写真はピアチェンツァのブドウ畑です。
ポーランドとチェコには、同じコースを受けている日本人の友人と行きました。アウシュビッツのあるポーランドのクラクフとチェコの首都、プラハに行きました。クラコフにはアウシュビッツだけでなく、ユダヤ人の歴史が街のいたるところに残っていました。とくにアウシュビッツは印象に残りました。あらゆるものをリサイクルするために、アウシュビッツに送られた人は髪の毛すら切り取られたそうです。その髪の毛の山の展示を見て、どれだけ多くの人が殺されたのかと思うと恐ろしかったです。プラハはどこかのテーマパークに行ったようでした。私的にはスメタナのモルダウという曲の名前にもなっているモルダウ川や、スメタナやドボルザークの博物館に行けて感激でした。どちらの国でも、英語のツアーに参加しました。日本語のツアーはあまりないので、英語がある程度できてよかったと思います。また、ポーランドやチェコで酔っているのは大抵イギリス人という話をガイドさんから聞きました。物価が安く、イギリスから遠くないのでお酒好きのイギリス人は観光ではなくビールを飲みに行くようです。
写真はプラハにある国民劇場です。
ロンドンで…
夏の間に学校の次に通ったのが劇場です。ヨーロッパのバレエ団は夏の間に国外公演をします。今年ロンドンに来たのは世界的にも有名なロシアのボリショイバレエ団でした。公演プログラムも「ジゼル」や「ドン・キホーテ」など有名なものばかりで今年みれたのは本当に幸運でした。一番人気のキャストの日には全員スタンディングオベレーションで、拍手が鳴りやみませんでした。また、ロイヤルアルバートホールでは世界最大のクラシック音楽フェスティバル、プロムナード・コンサートが行われています。日本でも放送される有名な最終日が九月なので来月号に詳しく書こうと思います。
リバプールに交換留学していた先輩や、ロンドンにサマースクールを受けに来た龍大の友達にも会うことができました。夏の間は仲良くなったほとんどの友達が母国に帰って寂しく思っていたので、親しい先輩や友人に会えてよかったです。リバプールに先輩を訪ねて行った時は街を案内してもらい、とても感謝しています。
写真はボリショイバレエ団が公演を行ったRoyal Opera Houseです。