今回は私の長い長い夏休みについて書きたいと思います。2セメスター目の授業自体は3月の末に終わり、4月に1つテストがあったのみで、その後から10月の頭まで長期休暇でした。夏休みの間、現地のほとんどの友人は地元に帰り、他の日本人留学生もまた帰国してしまい、急激に自分のコミュニティーをなくした気がして寂しい気持ちになった時もありましたが、色々な経験が出来て充実させることができました。
約5カ月間の内2カ月間は憧れのロンドンで生活を送りました。色々な人がいて、様々な訪れる場所があり、その2ヶ月間飽きることはありませんでした。その中で最も得たものはゲストハウスや語学学校、バイト先等での人との出会いです。行った当時はいつリヴァプールに帰るかも正確に決めていなかったので、フラットを探すことをせずに、とても安いゲストハウスで生活しました。そこは私と同じくらいの年齢の日本人の方が経営しているところでワーキングホリデー、旅行者、仕事など様々な理由でロンドンに来ている人々に出会いました。ドラムを叩きに来た人、映画関係の人、海外を転々としている人、美容師さん、役者の方、大学院の研究としてヨーロッパで働いている人、カメラマン、etc. 様々な道に進んでいる人達の話はとても刺激的で、すごい夢があって、感化されました。また、自分の人生は自分次第で、まだまだ可能性は無限大なんだなと改めて感じました。旅をするにおいて様々な出会いがあるホステルやゲストハウスに泊るのはお勧めです。
また、ロンドンでは前々から気になっていた語学学校に通いました。CALLAN SCHOOL という学校で、CALLAN METHODと言う独自の方法を使っている学校です。普通の語学学校とは違い文法などをあえて学ぶわけではなく、Speakingをひたすら集中して行います。通常の4倍の速さで先生の質問に決められた解答をできるだけ早くひたすら答えていく方法です。授業中生徒同士が一切会話することはないですが、終わったあとはなかなか満足感があり、私は個人的にとてもこの方法が気に入りました。とにかく口を動かして、発音を毎回注意され英語を“話す”ことに慣れさすということは、今まで文法や読解など中学校から学んでいるのにうまく喋ることのできない日本人にとってすごくいいと思いました。私は1カ月半くらいしか通うことができなかったのですが、できればあともう少し通いたかったです。ちなみに本当に英語がペラペラな人にとっては決まったセンテンスをいうだけでは物足りなさがあるみたいです。日本でもこの方法を取り入れている語学学校もあるみたいなのでトライしてみるのもありだと思います。
他には私にとって初の海外でのアルバイトも体験しました。イギリスの学生VISAでは修業中は週10時間、長期休暇中は週40時間まで働けるように決まっています。日本食レストランで働いたのですが、イギリス人をお客様として迎えるので、イギリスのレストランのサーブの仕方を学ぶことができました。日本食を食べておいしいと言われると日本人としてなんだか誇らしげな気持ちになりました。当時は日本食以外で働くのが未知すぎて挑戦できなかったのですが、日本と全く関係ない環境で働けば良かったなと少し後悔しています。CV(履歴書)について面白いとおもったのが、日本の決められたフォームに書き込むように、これといった決まった書き方はなく、学歴などのほかに自分の趣味やパーソナリティをしっかり主張して書いていたことです。友人のCVを一度見せてもらったことがあるのですが、何枚にもわたって自分はどんな人なのかを書いていました。
リヴァプールに戻ってから、スコットランドをハウスメイトと、2回目のフランス、イタリアのローマを日本から来た友人と旅行しました。スコットランドは街並みもまわりの自然もロンドンやリヴァプールと全く異なっていて、すごく新鮮でした。スコットランドには友人の実家があるので泊まらせてもらい、スコットランドで有名なスコッチウイスキー博物館やスターリング城なども周り堪能しました。ローマはコロッセウムが高校生の時の世界史で習って以来、絶対に行きたい場所だったのでとても印象的でした。実際行ってみて自分が以前学んだこととまた違う一面を見て学ぶことができて、本当によってよかったと思いました。ちなみにヨーロッパを旅行する際によく使う航空会社はeasy JetとRyanairです。時期にもよりますが、日本と違って格安で他国まで行くことができます。例えば、イギリスからフランスまでは5000円弱くらいでいけました。オランダはまだ行ったことないのですが、3000円くらいだったと思います。他国が距離的に近いのもありますが、交通手段が安いからこそ人の行き来が多く、より他国(文化や人々)を身近に感じることができるのだと思いました。