〈治安、危険を感じたこと、トラブルについて〉
中国に来て驚いたことは、交通事情が日本と全く違う点です。国が違えばルールも違うのはあたりまえのことだと思いますが、日本では意識していなかったことが、中国では少し気をつけなければならなかったりと、こちらの交通事情に慣れるのに少し時間がかかりました。例えば、中国では運転が非常に荒い点です。なによりも危険だと感じたのは横断歩道を渡るときです。たとえ歩行者が横断歩道を渡っていたとしても、車は止まることなく猛スピードでどんどん横切っていきます。また、中国では当たり前のように信号無視がされているため、中国の交通ルールはあってないようなものだと感じます。なので横断歩道が青信号になっているからといって油断していると、車と衝突して事故に巻き込まれる可能性があります。道路を渡るときは十分に安全に注意しなければなりません。さらに、市内バスに乗るときも少し注意が必要です。バスの運転も非常に荒く、思った以上に車体が揺れます。初めて乗った時はあまりに揺れるので本当に驚きました。また、駅に着いてから乗客が降りバスが再出発するとき、日本なら必ず扉がしまった後に出発しますが、中国では違います。バスによっては扉を閉める前からバスが動き出してしまいます。安全の為にも、座れないときは扉付近に立つことはなるべく避けて、手すりやつり革につかまるべきだと思います。
〈大連市内のイベント 祭りについて〉
6月に入ると大連では日中交流会や文化祭など、たくさんのイベントが行われました。その中で私は「祭り」について紹介します。6月中旬に、学校からバスで1時間半ほどのところにある大連市オリンピック広場で、大連留学生社団という団体が主催の「祭り」が2日間にわけて開催されました。ここでは日本の祭りの定番であるたこ焼きや焼きそば、かき氷、ラーメン、チョコバナナなどが売られているだけではなく、多くの日本の商品が並ぶ野外販売までありました。また、縁日ブースでは射的やだるま落としといった日本の遊びも用意されており、中国にいながら日本さながらの祭りを楽しむことができます。私は開始時刻である11時を少し過ぎた頃に会場に着きましたが、子供からお年寄りまで、すでに多くの人で賑わっていました。この祭りでは舞台も設置され、さまざまなステージ発表も行われていました。例えば、地域の空手・剣道・合気道教室による実技発表や、のど自慢大会、スイカ早食い競争、ダンス、コスプレ発表、浴衣美人コンテストなど、どれもユニークで興味をひくものばかりでした。日中両国からたくさんの出場者が集まり、その場を盛り上げていました。中国にいるにも関わらず、周りからは日本の曲が流れ、日本食が売られている光景は、まるで日本にいるかのようで不思議な感覚でした。この祭りを通して、日本食や日本文化が多くの中国人に受け入れられている様子を見ることができとても嬉しかったです。
左:祭りの様子 右:合気道の実技発表の様子