Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2018年9月号  国際学部 S.K

オリエンテーションについて

2018年度は9月3日に最初のオリエンテーションがありました。3日に渡って大学のことだけではく、ヨエンスーのこと、フィンランド人のこと、フィンランド語、クラブチームについてなど、様々なジャンルについての説明がありました。

中でも、この地域独特のトピックが、寒い時期についてです。日照時間は9月から日に日に5分ずつ日照時間が短くなるそうです。8月末は20時半頃まで明るかったのも、3週間が経とうとしている今、20時にはすっかり暗くなってしまいました。これが10月になるとさらに短くなり、12月にはたった5時間弱しか太陽が出なくなります。一日の半分以上が夜になると、現地の人々でさえ、軽い鬱になるらしく、ビタミンDとしっかり摂るようにとアドバイスされました。先生や現地の友達からも今のうちに太陽をしっかり感じておくようにと言われるという今までされたことのないアドバイスをたくさん受け、不思議な気分を味わっています。

フィンランド人は初対面の人と話すのが苦手に感じる人が多いようです。しかし、一回話してみるととても丁寧に親切に返答してくれます。これは我々日本人と一番似ている部分であるとフィンランドに来てすぐに思いました。表情を顔に出さないフィンランド人ですが、打ち解けると面白い人が多いので少し根気が必要ですが頑張って話しかけることを常に私は心がけています。

 

3日間聞きっぱなしで退屈に感じるかもしれませんが、私は楽しかったです。それにオリエンテーションでは一人でいる人が多いので、みんなが友達を作って一定のコミュニティができる前に友達をここで確保しておくのも一つの手です。

 

UEF留学するにあたってできるだけ早く取り組むべきこと

私自身とても苦労したことがあるので、今後の留学生のために少し詳しく書いていきたいと思います。

<留学前>

過去の留学者レポートで宿舎はなるべく早めに予約しないといけないという事を何度も拝見したので、宿舎の案内がUEFから届いた日すぐ申し込みをしました。(家具付き、家具なしどちらもあります)。5月の中旬に申し込みましたが、9月入居は年度初めにあたり1年で一番入居退居が多いため出発の2週間ほど前にようやく宿舎が決まったと連絡が入りました。不安ではありますが、ちゃんと動いてくれていますのでご安心を。

 

ビザの申請は銀行の残高証明(十分な貯金があるかどうか)、保険の証明、パスポート、証明写真をスキャンして電子申請のフォームに書き込み、受け入れ許可証と上記の書類を持って東京の大使館行って指紋をとったり必要書類にサインをしたりします。(5分程度で終わります)

 

<オリエンテーションまで(なるべく早く)>

ヨエンスーでは自転車が必要不可欠です。

私の住んでいるアパートには多くの留学生が住んでいますが、バスは30分に一本。満員のことはないですが、残念ながら家の前のバス停から出るバスは大学まではいきません。そして、本当にびっくりするほど街の皆が自転車を使っています。これはおそらく私が一番ヨエンスーにきて驚いたことかもしれません。これほど死に物狂いで自転車を探す経験はもう今後の人生でないと思います。自転車を買うには大きく分けて2つ方法があります。

 

・レンタサイクル:9ヶ月EUR60ほどの安価で自転車が手に入ります。予約ですぐ埋まりますが、運が良ければ性能のいい自転車に乗れます。ですが、聞くところによるとブレーキが効きにくかったり、どこかのパーツが欠けていたり、もし壊れたら弁償というリスクもあります。

 

・中古のバイクを購入する:Facebookのページにbuy and sell crap in Joensuuという言わばフリマサイトのようなページがあります。(Osta ja myy roska Joensuussa (Buy and sell crap in Joensuu) 自転車だけではなく、調理器具や家具、衣服、靴、たまに車も出品されています。きになる商品があれば出品者に直接連絡を取ります。(個人的にメッセージをする方が確実です。中にはかなり過去の投稿が消されておらず、そのまま出品されていることもあるのでできるだけ日付が近い投稿を狙うといいと思います。)私はヨエンスーに来る前は自転車はいらないかなと思っていましたが、いざ来てみると自転車なしの生活は厳しいです。できるだけ早く行動するべきです。日本にいる時からもう予約しておいてもいいかもしれません。

 

そして、学校が始まったらできるだけ早く学生登録をするべきです。その説明は2日目にありますが、1日目の間に登録しておくと、実際に説明を聞きながら自分の履修登録のやり方を確認することができます。早ければオリエンテーション3日目と同じ日に授業が始まるので、授業に遅れないためにも登録は早めにするべきです。学生登録にはStudent unionという学生生協のようなものに登録する必要があります。日本から送金するか、現地で支払うことができます。送金の場合はそれが確認できるレシートが必要です。

 

最近は雨が多く気温も日に日に低くなって来ていますが、授業にも慣れ友達も増えて遊んだり、毎週サウナに入ったり、楽しんでいます。フィンランドはサウナの発祥地なのですが、サウナ→湖を繰り返します。聞くだけで寒かったですが、先日フィンランド人の友達の別荘(大体各家庭に1件ずつ、サマーハウスという別荘のような家を湖の近くに持っています。)に混ざって気付けば私もサウナ湖のサイクルを4セットも繰り返していました。友達のサマーハウスはログハウスでした。電気がないので火を起こすところから始めたり、夜はロウソクで部屋を灯しました。

 

もう3ヶ月くらい住んでいる気分ですが、まだ1ヶ月弱しか経っていなくて驚くほど、すっかりフィンランドを満喫しています。10月は授業が一番忙しいので頑張りたいと思います。