<この留学を振り返って>
私は留学前、釜山に一度も来たことがなく、また韓国へも一度だけ旅行で来たことがあるのみでした。私が東亞大学を選んだ理由の一つとして、ドラマや映画などで接した釜山方言のそっけなく見えて温かい感じや、釜山の人々のおせっかい好きで人情味のある雰囲気に惹かれたから、ということが挙げられます。
実際に釜山に留学をしてみて、そのような印象はより濃くなりました。友達や教授など、周りの人々は外国人である私にとてもよくしてくださり、また街中で出会った知らない人であっても、世話を焼いて助けてくれることがよくあり、釜山の人情をひしひしと感じました。
また、釜山の観光名所や地元の子たちがよく行く場所にも多く足を運んでみましたが、そのたびにそれまで知らなかった釜山と韓国の歴史や文化を新たに知るとともに、友人たちとの思い出もでき、より釜山や韓国を好きになるきっかけになりました。
留学を振り返ってみると、言語面でも他の面でも、周囲の人々に多く助けられた一年でした。外国から来た私を温かく迎え入れてくれた友人達にはとても感謝しています。語学力の上達だけではなく、たくさんの思い出や良き友人達など、かけがえのないものを多く手に入れることのできた留学生活でした。
<帰国後留学経験をどのように活かすか>
私は元々観光産業に興味があったため、東亜大学では国際観光学部を専攻し、授業も3,4年生の専攻科目を中心に受講しました。外国語で学ぶ難しさを体感しながらも、授業を通して韓国の視点から見た、また韓国、特に釜山にフォーカスを当てた観光産業を学ぶ良い経験が出来ました。
さらに、授業で多様な分野の韓国語に触れ、多くの量の韓国語を読んできたことで、単語や表現の幅が広がり、韓国語を読むスピードも上昇したように感じます。
授業外での日常的なコミュニケーションや通訳ボランティアなどの経験は、ネイティブがよく使う表現や、ビジネス韓国語の学習に役立ちました。語学以外の面でも、留学生活を通して韓国の幅広い年齢の方々と接したことは、韓国の文化や考え方などに対し、留学前よりも理解が深まる良い機会になりました。
今回の韓国留学で培ったこのような語学力や、韓国の文化、歴史に関する知識と理解を土台として、日本帰国後も語学や韓国に関する知識の面で勉強を続け、留学が一つのきっかけとなるように今後もステップアップしていこうと考えています。そして、自身の得意とする韓国語を用いて社会で活躍し、日韓で必要とされる人材となるべく努力を続けたいと思います。