試験について
スウェーデンの大学では特別に試験期間が設けられていのではなく、各授業の期間の最後にテストがあります。その内容は筆記試験をクラスルームでするものや自宅で時間制限が決められてする論述式のテストや期限までに提出するレポート式のものなど授業によって様々です。私はこの三種類すべてを前期のうちに体験しましたが、“24時間テスト”が最も体力的にも精神的にも辛かったです。“24時間テスト”とは名前の通り一日中期限が決められており、その間に課題のレポートを書くというものです。その日は朝の9時にパソコン上に教授から課題がアップロードされ、翌朝の9時までにその課題について3200文字以内で回答してメールで添付して送らなければならないという試験でした。設問は全部で4問ですが一問に付き原稿用紙2枚程度の回答を書かなければならないので、とても時間がかかりましたし、その日になるまで設問の内容も分かりません。ですから、自宅で受けられる楽な試験のように思いますが、集中力とタイピングの能力が必要な大変辛いものでした。
カルチャーショックについて
私がスウェーデンに来て初めてカルチャーショックを感じたのはティッシュがないことです。スーパーでもティッシュが箱で売っているところを見たことありません。ポケットティッシュでは売っていますが、それもとても値段が高くて買う気にはなりません。一体スウェーデン人はどうやって鼻をかんでいるのか不思議です。私はティッシュの代わりにトイレットペーパーを部屋に一ロール置いています。先日、薬局に行ったのですがそこに箱ティッシュが置いてありました。それがスウェーデンで見たはじめての箱ティッシュでした。それも日本のように何箱もがまとめて売られているものではなく、一箱一箱ずつ重々しく売られていました。どうやら箱ティッシュはスウェーデンでは高貴なものみたいです。もう一つ、一番感じるカルチャーショックはスウェーデン人の大らかさです。これはスウェーデンだけでなく他の国に留学している方も感じているかもしれませんが、バスや電車などの公共の乗り物でも遅れてくるのは当たり前だし、それに腹を立てたり不満を言ったりする人は一人も見たことがありません。スウェーデンのそういうゆったりした感じが大好きになりました。
スウェーデン人の英語について
スウェーデンの公用語はスウェーデン語ですが、ほとんどの人が日常生活では困らない程度の英語を話します。時々、お年寄りや移民の人で英語がわからない人がいますが、国民は小学校4,5年生から英語を学び始めます。またテレビでは普通にアメリカのテレビ番組がスウェーデン語の字幕付きで放送されています。ですから、現在のスウェーデン人は幼い頃から英語に多く触れ合う機会があります。実際の生活ではお店に行った時や、電車に乗るときなどどんなシチュエーションでも私のようにスウェーデン語を話せない人と話すときはすぐに切り替えて英語で話し始めます。北欧の国の英語学習及び英会話能力はすごいと聞きますが、本当に皆さん英語を母国語のように話します。