Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

アサンプション大学
2013年10月号 国際文化学部 A.T

現地の学生について

彼らは集団で行動します。仲の良いメンバーのグループは日本と同様にありますが、そうでなくてもすぐに他の人と打ち解けて大笑いしています。そんな彼らは良くも悪くもマイペースです。何をするのもどこに行くのも一緒。だから何をするのも時間がかかってしょうがないです。しかし、困っている人を放っておけない、暖かい心を持っており、楽しいことも辛いこともみんなで共有するのがタイ人の特徴だと思います。また個人の利益を追うことや、競争するという言葉はとても不似合いです。日本には競争すること、時間厳守や様々なことの効率を考えることが根付いているため、彼らのマイペースさが一時期とても嫌で仕方がない時がありました。しかし、寝食を共にし、同じ目標に向かって毎日一緒に努力する中で、彼らのマイペースさや頻繁に発せられる言葉である「マイペンライ(no problem)」がいつの間にか心地よくなっていました。物事を難しく考えがちな私は、幾度も彼らの笑顔とマイペンライの言葉と素敵な歌声に泣かされました。そしていつも幸せな気持ちをくれます。いつでも周囲と楽しいことを共有し、笑い声が溢れすぎている彼らは、本当に心が美しいと思います。彼らには彼らの問題があると思いますが、タイ人の性格がとても羨ましく感じることがあります。

コーラス部で行った韓国について

所属しているコーラス部のメンバーと一緒に、韓国の釜山で行われたコーラスの大会に参加するために7日間韓国に行ってきました。前半5日間は現地での練習と我々の演奏の本番以外に、プロのコーラス団や他国チームによる演奏会、参加者全員による大規模な海岸沿いのパレードがありました。後半2日間は釜山からバスでソウルに移動し、観光を楽しみました。この大会に参加するために、今まで2ヶ月ほど練習を続けてきましたし、大会直前には5日間に及ぶ学内での合宿も催されました。

現地で6ヶ月暮らしていますし、この部のメンバーともほぼ毎日顔をあわせているので、彼らがいかに陽気かは十分知っていますが、期待通り、異国に行っても彼らは終始喋り歌い踊っていました。地元の人さえも上手に巻き込み、特別なものが何もなくともそこをテーマパークのように変えてしまう彼らの笑いのセンスにはもはや尊敬の眼差しです。(笑)

もちろん、何をするのもマイペースで、ずっとガヤガヤしているのでイライラすることもありましたが、旅が終わるころにはそれさえも愛おしく感じていました。

惜しくも賞をとることはできませんでしたが、自分達の演奏は練習してきたものが十分に発揮できたと自負しています。また、各国のチームや有名なプロチーム(Philippine madrigal singers) の演奏を聞けたことは、自分にとって非常に有難かったです。

また、日本に帰国する前に日本と非常に似通った国に来られたことは私にとって非常に良い機会となりました。泣いても笑っても2ヶ月後には日本に帰ることになります。今自分がなすべきことは何か、残りの2ヶ月を今一度逆算するきっかけとなりました。

交換留学生でありながら、このような有難い機会を与えてくださった顧問の先生、いつも笑わせてくれた部員のみんな、理解してくれた両親に心から感謝したいと思います。

帰国前にあとふたつコンサートがあり、できれば片方に参加したいと思っています。