1、カルチャーショックについて
タイ人は日本人の私には怠惰に映ります。留学担当の職員の方が空港にピックアップに来てくれ、キャンパスを案内してくれたところまでは良かったのですが、寮の手続きになると、自分の仕事が終わったかかのように帰ってしまいました。寮の管理人は英語があまり堪能ではなく、意思疎通に苦労しました。寮のシステムについて質問しても、「分からないから、違うところへ行って聞いて」とたらいまわしされたりもしました。龍谷大学チューターの留学生への対応と比べると、とても不親切だと感じました。一歩街に出るとより一層タイ人の怠惰さを伺えます。デパートやお店の客がいないとき店員はみなスマートフォンでチャットをしたり、ゲームをしています。食事をしている姿を見るのも珍しくはありません。日本では考えられない光景に驚きました。ですがタイでの生活も9か月たった今、タイ人は日本人に比べ他人にも親切で、礼儀がいい、と感じます。タイ人は他人でも年上ならPii(お兄さん、お姉さん)、年下なnon(弟、妹)と呼び、お互いを家族のように接します。年上の人への尊敬は常に忘れません。今では日本でも見られなくなった、電車やバスでの席の譲り合いも当たり前に行われています。また街中でぶつかると日本なら何も言わないか、舌打ちをしたりする人もいますが、タイ人は必ず謝ります。タイは互いの距離が近いく思いやりが強い国だと感じます。
2、タイの新年、ソンクラン祭りについて
毎年タイでは4月13日から15日にタイの新年を祝うソンクラン祭りが行われます。以前ソンクラン祭りはお坊さんや両親、祖父母などに敬意を示すため、尊敬する人にお水を肩や手にかける趣旨で行われていました。そんなお祭りも今ではエンターテイメントになり、互いに水をかけあうお祭りになっています。みな防水メガネと防水カバンを持ち、水鉄砲で互いに水をかけあいます。なかにはホースやバケツを持ち、道端で水をかける人もいます。私もバスで移動中、バスめがけ水をかけられました。そんな子供から大人まで楽しめるソンクラン祭りですが、いいイメージを持たない人も少なくありません。私のタイ語の先生は、ソンクラン祭りで毎年死者がでるとおっしゃっていました。お祭りの中で泥のようなものを他人の顔や体につける風習があります。その際女性の体に触れようとする男性がいるらしく、その女性の恋人と取っ組み合いの喧嘩に発展し死亡するケースがある、とおっしゃっていました。私はお祭りの期間中、ソンクラン有名なスポット、カオサンロードへ行きました。参加したのがお祭りの最終日でしたので、とても多くの人がおり、身動きが取れない状態でした。初めは躊躇しましたが、少し経つと購入した水鉄砲で誰でも構わず水をかけました。水をかけられても嫌な顔せず、むしろ笑顔になる人もいのは、以前の風習も残っているのかソンクラン祭りならではの光景でした。