Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

アサンプション大学
2015年1月号 文学部 R.F

1、試験について

試験は一つのセメスターにつき中間と期末の2回行われます。形式はマークシートと論述です。試験時間は中間試験で2時間、期末試験で3時間設けられているので、論述が多い試験ですが時間に余裕を持って取り組むことができます。 試験では「知識の暗記」以上に「理解し、その知識を生かす」ことが求められます。前学期に「Language, Culture and Behavior」の授業を履修していました。授業で「方言と標準語」を教わり、知識をしっかり暗記し試験に臨みました。しかし、中間試験で出題されたのは「中国でのマンダリン(標準語)と広東語(方言)の二つの言語の違いを述べなさい」でした。暗記だけではなく理解度が重要なことに気づきました。期末試験では中間試験の反省を踏まえ、暗記だけではなく「どのような問題が出題されるのか」を意識し試験に臨みました。また、「Introduction to Hospitality」や「English for Hotels」の試験ではマークシートが中心で、ホテルの専門用語やホスピタリティーの知識を問う問題が多く出題されました。 授業では小テストやプレゼンテーションの機会が多く、学生は普段から勉強に熱心に取り組んでいます。しかし、試験期間になるとより一層熱が入ります。大学内のStudy Roomやカフェでは週末にも学生で埋め尽くされ、席を見つけるのが大変なほどです。単位認定には試験だけでなく、出席点、小テスト、プレゼンテーションなども評価対象です。しかし、試験の評価配分は半分以上を占めるため、ほかの評価が良くても気を抜かずに試験に挑むことが必要です。

 

2、ボランティアについて

友人に誘われ、休暇中一週間のチェンマイ地方部へのボランティアに参加しました。「楽しそう」と軽い気持ちで参加しましたが、想像以上に過酷なものでした。チェンマイはタイ北部に位置し、加え山に囲まれた場所でしたので、朝、夜は10度近くまで下がります。田舎なのでシャワーはなくお湯も出ないため、お風呂は寒い中冷たい水で浴びました。いかに普段の生活が恵まれたものなのか実感しました。主な内容は河川のダム建設、農作業の手伝いを行いました。ダム建設では河川をせき止め、周辺の土に水を浸透させ、木や植物の成長を促進する目的でした。現地の方たちとも協力し計二つのダムを造りました。3日目から別の村へ移動しました。ここでは各農家の人々のうちに泊まり、農作業の手伝いをしました。この村はにんにく、イチゴ、お米、バナナチップス、などの農家があり、私は魚釣りで生計を立てる家庭にお世話になりました。午前中はにんにくの皮むきをし、午後からは魚釣りや、家庭のお手伝いなどをしました。普段バンコクでくちにしているものがこういう人たちの手で作られていることを知りました。 タイ語をあまり話せずうまくコミュニケーションが取れませんでしたが、村の方は日本に興味を持ってくれ、優しく接してくれました。特にお世話になった家庭の方はわが子のように接してくれ、別れの際も涙を流してくれました。普段の生活から離れ辛いこともありましたが、それ以上に得たものが多いボランティアでした。