Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

アサンプション大学
2016年4月号 国際文化学部 Y.F

① カルチャーショックについて

タイに来てから受けた身近なカルチャーショックのいくつかは、既に今までのレポートでも言及してきましたが、今回はタイ人の環境問題意識について触れてみたいと思います。たとえば、タイの家屋の排水設備。下水はさすがにそうでは無いようですが、広い庭をもつ家の場合は、台所で皿洗いをした後の生活排水などが、そのまま家の周りに垂れ流されています。初めてみたとき、それはもう驚きました。せめてどこかまとまったところに排水されるならまだしも、シンクの下の管が直接壁を通って地面にぼたぼたと捨てられるのです。確実に土壌汚染につながっていると考えられますし、捨てられた水のそばには果実の木が植えられており、それを収穫した家族が食べるかと思うと、後々健康被害なども出てくるのではないかとタイ人の未来が心配でなりません。また、バンコクの通りで商売をしている屋台の店は、使用後の食器を、たらいと洗剤、スポンジを使って道端で洗っています。これもおそらく洗い終わったらそのまま溝に捨てているのでしょう。これだけが理由ではありませんが、結果として、ところによってバンコクの川はひどい悪臭を放つものもあります。かつての日本がたどってきた道をなぞるように発展し、また、同じ様に環境問題を起こしているタイに、環境についての危機意識を喚起することがもっと必要なのではと思いました。

 

② バンコクのソンクラーンについて

四月にはソンクラーンと呼ばれるタイの伝統的なお正月があります。これは、新年を祝うために、人に水をかけるというお祭りとしてとても有名です。今回はシーロム通りとセントラルワールド前を訪れたことについて紹介したいと思います。シーロム通りはBTSスカイトレインのサラデ-ン駅を降りたすぐ下の道で、写真にもあるとおり、祭りの最中は歩くこともままならないほど人であふれかえるようでした。道の際ではタイ人が水鉄砲や水、ゴーグル、防水用IPhoneケースなどを販売しており、この地域での祭りを楽しんでいる人の大半は海外からの観光客である、という印象を受けました。多くの人は花柄のアロハシャツを着て祭りを楽しんでおり、私も一枚150バーツで購入しました。今年は地方の水不足が心配されたため、激しく水をかけあう場所を制限することで節水を目指していたようです。また、セントラルワールドと呼ばれるバンコクの大きなショッピングモールのそばでは、大きな音と共に人々が泡まみれになって楽しく踊っている場所がありました。日本では見たことのないイベントだったので少々驚きましたが、結局私も泡まみれになって友人と楽しいひと時を過ごしました。しかし、こういった場所を訪れると、道行く人々から容赦なく笑顔と共に水をかけられ、全身ずぶ濡れにされてしまうので、帰りに風邪を引かないようにちょっとした着替えを用意していくと安心かなと思いました。