Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中央大学校
2022年12月号 国際学部 A. M.

《この留学を振り返って》

 2年ほどの延期の後に実現した留学でありましたが、この約10か月間は振り返ってみると一瞬でした。また、海外で1人で生活をすることで、自分について理解する時間ともなりました。

 時間が早く過ぎると感じた大きな要因には、中間、期末ともにテストへの本気度が日本とは全く違ったことがある思います。テストが近くなるとキャンパス内外のカフェは学生で席が埋まり、いたるところで勉強をする学生が見られました。その姿を目の当たりにすると、自分も勉強に対するモチベーションが上がっていく気がしました。留学生として勉強をすることは当然ではありますが、想像していた何倍も勉強に時間を割いたように感じています。テストや課題が韓国語であるということはもちろん、その量や難易度も日本での学生生活では味わったことのない大変さでした。

 10か月という時間があったにも関わらず、帰国直前になるとまだまだやりたいことが出てきます。留学中は学業で忙しくなりますが、時間を見つけて韓国を満喫することも大切だと感じました。出かけると、外国人として不快な思いをすることも正直あります。友達の中には日本人であることを理由に、バスの乗車拒否を受けた人もいました。とても心苦しいことではありますが、これも海外に出たからこそ経験できることだとポジティブに捉えるようにしています。

 コロナの影響もあり、大学2年、3年は学生らしい学生生活を送れていなかったような気がします。その2年間を取り返すような留学生活でした。コロナが完全になくなったわけではありませんが、やりたいと思ったことを行動に移してもいいようになったことがとてもうれしく思います。隔離生活から始まった留学でしたが、思う存分大学生を楽しんだ10か月間でした。

 

《留学経験をどのように活かすか》

 韓国での生活を通して、私自身が変わったと思う部分があります。自分から予定を作る努力をするようになったことです。韓国に来て友達を作るということはそれほど難しくないですが、その友達と遊びに行く予定を作ることは簡単ではありませんでした。私はもともと友達と遊ぶ時間をたくさん作るタイプではないです。そのため、初期は誘ってくれた人と遊ぶことがメインでした。しかし、そうしているとだんだん学業で忙しくなることもあり、自分からアクションを起こさないと友達との時間を作ることが難しいことに気付きました。特に、韓国人学生はアルバイトなどで余裕がない人が多いです。そこに気付いてからは、友達と会う時間を作ることに積極的になりました。日本にいると、時間が無限なような気がして平凡な毎日を送っていました。それが留学という限られた時間の中では、今日は何ができるのかを考えながら毎日を過ごすようになりました。今後は、勉強でも遊びでも、1つでも1日の収穫がある生活を送りたいと思っています。

 また留学生として、韓国人だけでなくその他の外国人と接する機会が多かったです。そこでは、自分のちっぽけさを感じました。韓国人も含め、外国人は勉強にとても熱心です。加えて、自国の文化をしっかり理解している人が多かったです。私はグループワークの際、意見を求められたり、日本ではどうなのかという問いに対して自信を持って回答することができないことが多かったです。それに対して、外国の方たちははっきりと主張をしていました。そういった点で、自分にはまだまだ学びが足りていないということを痛感しました。意見を共有することは、自分の視野だけでなく相手の視野を広げることにも繋がると思います。また、自分の考えについて客観的に捉えることもできるようになると思います。今後は、たくさんの分野にも興味を持ち、様々な情報を収集していきたいと感じました。