Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

大連外国語大学
2011年7-8月号 文学部 N.M

夏休みについて

 今年の大連外国語大学の夏休みは7月10日頃から始まりました。ほとんどの人がこの長期間の休みを利用して一時帰国していました。私は最初の2週間ほど中国国内を旅行しました。5月に北京に行って以来2度目の中国国内旅行でした。行先はいろいろ迷いましたが雲南省に行ってきました。この旅行では航空券だけ自分で購入して現地で中国人のツアーに参加しました。もちろん外国人は私たちだけでガイドさんも中国人の現地の方で本当に初めてのことばかりでした。雲南省は少数民族が本当に多い所で、それぞれの言葉があります。北京語(標準語)しか勉強していない私たちにとっては言葉の面でかなり苦労しました。また食事やトイレ、スケジュールの組み方などでもかなりの衝撃を受けました。ツアーなので食事には全く期待はしていませんでしたが、この10日間ほどの食事は半年間中国で過ごしてきた中で一番おいしくないと言いきれるものばかりでした。トイレも話には聞いていましたが、扉のないものなんか当たり前のようでした。またスケジュールの組み方は日本ではまずありえないなと思いました。バスに一日中乗っている日もありましたし、ホテルにAM2:00頃到着してAM5:30集合という日もありました。本当に驚きの連続でしたが、何もわからない私たちに親切に接してくれ色々教えてくれた人もたくさんいて人の優しさに多く触れた旅行でもありました。大連にいてはずっと知らなかっただろう中国の嫌な部分も知ることができたし、その何倍もの中国の人の優しさにも触れることができた旅行でした。

 旅行から大連に戻ってきてから4・5日ほど大連で過ごした後日本に一時帰国しました。私も6月後半頃までは全く帰るつもりもなかったのですが、あまりにも一時帰国する友達が多く大連に残る人が少なかったため少し帰ることにしました。日本にいるのは2週間ぐらいの予定だったのですが台風の影響などで5日ほど期間が延びてしまいましたが、久しぶりの日本での生活を満喫できたのでよかったです。

 大連に戻ってから4日間ほどたってから私は台湾に行ってきました。計5日間滞在していたのですが初日と最終日は1人で、間の3日間は日本から来た友達と行動していました。台湾は私が思っていた何十倍も楽しくて、留学に来てから行ったところの中では一番お気に入りの場所です。台湾になら移住してもいいかな?と思えるぐらい人柄や町の賑やかなところが気に入りました。

 台湾からはそのまま上海に向かい、初日から中国に交換留学している友達と集まりました。みんなそれぞれすごく頑張っているのを聞いてすごく良い刺激を受けました。2日目も上海師範大学に短期留学中の学生と交換留学生で集まって一緒に食事に行きました。今年の短期留学生は9人で去年よりも少なく男の子が1人と聞いていたので、どんな感じなのかな?と思っていましたが、みんなもとても仲が良く楽しそうだったので、去年のことを思い出しました。私も去年この短期留学に参加して長期留学の試験を受けることを決意したので、今年もこのメンバーから何人長期留学に行くのかとても楽しみです。

 上海で5日間ほど過ごした後大連に戻り後期から寮が新しく変わるので、すぐに引っ越しが始まり、しばらくは引っ越しで忙しかったです。落ち着いてからは大連での時間がたっぷりあったので、中国語の勉強をしたり、韓国人の友達に韓国語を教わったり、中国の友達と会ったりして過ごしていました。また10月の10日間ほどの休みを利用して行くつもりだった西安旅行にも急きょ行くことになり5日間ほど行ってきました。西安では雲南旅行でとても親切にしてくれた人と再会して、いろんなところに行ってきました。一番印象深いのは急きょ中国人の友達の結婚式に参加することになったことです。結婚式当日の朝に参加することになり正装なんてもちろん持っていないためとてもびっくりしましたが、服装なども新郎新婦以外みんな普段着で焦る必要もなかったなと思いました。中国の結婚式もいろいろあるみたいですが私が参加した結婚式は日本でいう2次会・3次会の様な盛り上がり様で、すごく賑やかでした。式が始まる前には会場の外で大量の爆竹を鳴らしたり、式中も花火を使って盛り上げたりと日本にはない様な結婚式でとても楽しかったです。この旅行では中国人の優しさにたくさん触れ、本当に中国人のおもてなし誠心のすごさにはびっくりさせられました。

今年の大連外国語大学の夏休みは寮の引っ越しがあったので、いつもより長かったみたいですが本当に充実した夏休みになりました。旅行に行くたびに、行く先行く先それぞれ方言やなまりがあり何を言っているのかわからないことがたくさんあり、自分の中国語はまだまだだなと実感させられていますが、これをバネに残りの留学生活精一杯努力し楽しみたいなと思います。旅行にもいっぱい行かせてもらって、こんなに自由に楽しませてもらって、親には本当に感謝しています。まずこの留学生活を悔いのないものにすることが今の私にできる親孝行だと思うので残りは今まで以上に頑張りたいと思います。

兵馬俑 西安にて

 

結婚式 爆竹を鳴らしている最中

台湾 九份 『千と千尋の神隠し』のモデルになったところ