Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

大連外国語大学
2012年10月号 国際文化学部 D.I

・この一年を振り返って

大連に留学へ来てもう八ヶ月あまりが経過しました。空港へ着いた後、お迎えのバスが来ているのにもかかわらず、大学側との連絡がちゃんと取れていなかったせいか、龍谷大学の生徒だけバスに乗れなかったり等のトラブルから留学生活が始まったのも懐かしく思います。そして日本と気候も差も激しく、留学そうそう風邪をこじらしたこともありました。私は昨年の夏休みに短期で北京の大学に留学していたことがあったので、学校や寮の雰囲気などある程度イメージが出来ていた上で大連の来たのですが、同じ中国でもやはり都市部と発展途上の町ではこんなにも差があるのかと実感させられました。大連外国語学院内ではスーパーやコンビニはおろか、売店すらありません。寮の門限も厳しく、寮内でのトラブルもたくさんありました。このようなことはもうすでに慣れましたし、すべて良い思い出になっています。北京や上海などの都市部に比べればまだ都会とは言えませんが、大連メトロも完成間近に迫っていますし、日系企業や工場などもたくさんあるのでこれから大連はもっと発展していくと思います。なので数年後また大連に来るのが楽しみです。

 

・帰国後の予定

私は現在大学三回生なので、帰国後すぐに就職活動に励むことになると思いす。特に職種にこだわっているわけではありませんが、せっかく中国に長期で留学したので、やはり中国となんらかの関係のある仕事に就きたいです。そして今後留学する予定の学生や、留学するか迷っている学生に自分の留学した経験を話し、少しでもサポートできればと思っています。そしてまだ確定はしていませんが、1月の上旬に授業が終わり、ビザが切れる2月上旬までの一ヶ月間インターンシップをしてから帰国しようかと考えております。もちろん帰国したあとも中国語の勉強は欠かさず続けるつもりです。一年間という期間は、はたから見ると長い期間に思えますが、実際留学してみると本当にあっという間です。あのときもっとこうしていればよかったと後悔したことも多々ありました。この留学で得たものは、語学の向上以外にも積極性が身についたり、自己主張がはっきり言えるようになりました。就職活動で会社の面接の時には胸を張って「留学をしていた」と言えるように、残り約三ヶ月の留学生活も有意義に過ごしたいと思います。そしてこの留学をサポートしていただいた大学側と、両親にも感謝いたします。

 

・新校舎

来年度からの大連へ交換留学を考えている人はもうご存知かもしれませんが、大連外国語学院(中山キャンパス)は来年の春をもって閉校となります。現在、漢学院は校舎と寮を残して解体作業にとりかかっております。運動場や中国人学生が住んでいた寮や大外賓館などすべて取り壊しになります。私たちが学んだ校舎がなくなると考えると少し残念な気持ちになりますが、来年からはすべての留学生は大連外国語大学(旅順キャンパス)に移行になります。旅順キャンパスは大連市内からバスで一時間ほどの海沿いに面しており、中山キャンパスに比べ辺鄙な場所にあり、市内へ出たり空港に行く際は大分不便かと思います。大学のまわりも海や荒地が広がり、特に遊ぶところもありません。しかし大学の面積は中山キャンパスの数倍もあり、大学内に必要なものはすべて揃っているので学外に出る必要はありません。中山キャンパスには中国人の学生が少なかったのですが、旅順にはたくさんいますので、勉強する環境は整っていると思います。旅順キャンパスの隣は大連医科大学があり、そこはもう海辺なので冬は相当風が強く、気温はマイナス10℃前後、体感温度はそれ以下かもしれません。以上を踏まえた上で大連へ留学するかどうか決めてください。都市部に比べ都会ではありませんが、町や空気は綺麗で反日デモも無く比較的安全な町なので、個人的にはおススメだと思います。