Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

大連外国語大学
2012年9月号 経営学部 S.Y

授業紹介②

今期は、前期から自動的にクラスが上がり、中級Bクラスで勉強しています。授業は、精读、阅读、听力、口语の4つです。精读は、一番授業時間数が多く、メインとなる授業です。主に、新出単語や語句の使い方についての説明が行われます。毎回新しい語句や文法を使って文を作り、次の授業で発表します。先生が訂正してくれ、どこを間違えているのか分かるのでとてもためになります。  阅读では、文を速く読み、問題に答える練習をしています。この科目は、漢字に慣れている日本人にとっては難しくなく、簡単に感じると思います。  听力は、聞き取りの授業です。音声を聞き、教科書の問題に答えるという形式です。時間があるときには、HSK(中国語の試験)形式の問題をやることもあります。  口语は、話す力を付けるための授業です。教科書のテーマに沿って、自分の思いを表現したり、クラスメイトと討論したりします。いろいろな国の文化や考え方に触れられるため、面白く、毎回楽しく授業を受けています。 今回のクラスは、前のクラスに比べてスピードが速く、宿題も多いです。そのため、毎日の予習復習にかなり時間をかけています。また、听力と口语の時間には、毎回一人ずつスピーチをします。3~5分ほどですが、多くの人を前にして中国語を話し、自分のことを知ってもらういいチャンスです。そのため、準備にはある程度時間をかけ、なにを話すか、興味を持ってもらえる内容は何かと考えています。あまり大勢の前で中国語を話すことが得意でない私にとって、苦手を克服するためにとても大切な時間です。 クラスメイトは、日本人、韓国人、ロシア人、イタリア人、フランス人、メキシコ人と、今回もいろいろな国の人がいます。オンとオフの切り替えがうまい人が多く、楽しむところは楽しんで、集中するところは 集中するという理想的な雰囲気の中で勉強しています。

 

治安、危険を感じたこと、トラブル等について

大連は、中国の中でも比較的安全な都市だと思います。普通に生活している中では、特に危険を感じることはありません。私は、中国に来る前は危ないというイメージを持っていました。しかし、実際、今まで大きなトラブルや危険に遭遇したことはありません。少し怖いイメージを持っていたタクシーですが、深夜の乗車を避け、正規のものに乗れば、トラブルに巻き込まれることは少ないと思います。 しかし、いくつか日本での生活とは違い注意しておいた方がいいことがあります。 一つは、交通事故です。交通マナーは本当に良くないです。歩行者は赤信号でも、横断歩道がなくても車の間を縫って横断します。車も、スピードを落とさず近付いてきます。最初は気を付けているのですが、慣れてきて油断したころが一番危ないと思います。また、歩いているとき以外にも事故に遭うことはあります。友達は、タクシーに乗っていた時、そのタクシーと別の車がぶつかるという事故に遭いました。幸いけがはありませんでしたが、ドキッとする出来事でした。もう少しで事故が起きるという状況に出会うことは多々あるので、自分で気を付けられるところは気を付けておくといいと思います。  二つ目は、スリです。かばんを知らない間に開けられていて、財布を盗られたり、携帯や音楽プレイヤーを盗られたという話はよく聞きます。特に交通機関に乗るとき、駅周辺、市場など人が多い場所に行くときには注意が必要です。また、対策として、財布には多額の現金を入れないことをお勧めします。お金を払うときに見られていて狙われたりするので、必要な分だけ持ち歩くようにするといいと思います。

 

デモについて

8月の後半から9月にかけて日中関係が良くない状態が続いています。私が暮らしている大連では、大きなデモや暴動は起きていないようです。しかし、街中には、中国の国旗があふれ、いつもとは違う雰囲気を感じます。中国は10月のはじめに長い休みがあります。私は北京への旅行を計画していましたが、行くのを断念しました。周りの日本人も、旅行に行くのをやめ、大連にいる人が多いようです。この1か月あまり、日中関係について本当にいろいろ考えさせられました。また、中国にいる日本人という立場をとても苦しく感じました。しかし、今は、このような時期に中国にいて、実際の空気を肌で感じ、中国に住む日本人という立場で考えることができるのは、とても有意義だと感じています。 これからは、このようなときに留学で中国に来ている私たちのできることは何かを考え、実行していきたいと思います。