Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

大連外国語大学
2014年9月号 国際文化学部 S.K

・カルチャーショックについて

夏休みが終わり、また授業の日々を過ごしている中、今月は中国に来てからのカルチャーショックについて紹介したいと思います。まず、ご飯や物を買う時です。中国でもスーパーとかに行くと日本みたいにみんな並んで自分の会計の順番を待つのですが、学校内でご飯を買ったりする場合まず列をなして並ぶことがありません。自分が先に来て待っていたとしてもどんどん後ろから後ろから声が飛び交いわれ先にと買う人がとても多いです。最初はこの状況に全くなれず、店員さんが気を使って”何がほしいの?”とか声をかけてくれて買えるなど、ご飯を買うのにも時間がかかったりしていましたが、今では自分からしっかり意思を伝えて買えるようになりました。また、レストランとかに行ってもこっちが店員さんを呼び続けないと来てくれないなど日本とのサービスに対する意識の差に戸惑うことが多かったです。

次に軍隊練習です。中国では大学1年生を対象に授業の一環として軍隊練習の授業を受けます。練習は朝から始まり、お昼ご飯を挟んでまた軍隊練習というのが2週間ぐらい続いていました。学校内は深緑の軍服の人が多く行きかい、グラウンドでは敬礼の仕方から発声、行進練習が繰り返されていました。日本ではなかなか見られない光景にすごく新鮮に感じました。他の国から来ている留学生にもいろいろ聞いてみるとやはり徴兵の経験がある人、授業で学んだ経験がある人が多く日本ではないよと言うと驚かれることが多かったです。また夏休みに北京を訪れた際に安全強化活動みたいなのをした期間があり、その期間の間は地下鉄に乗る際に中国人は身分証明書、外国人はパスポートを見せないと地下鉄に乗れなかったり、地上ではいたるところに武装した警官がいたりと物々しい光景が広がっており外国なのだと自覚させられました。

次に学習面です。中国では大学1年生、2年生の時に朝の自主学習、夜の自主学習と学習時間がとても多いです。中国では受験などの勉強面に対する意識が高いことは知っていたのですが、実際に聞いてみると受験戦争は思っていた以上に厳しいものでした。その代り1年生、2年生の人でも日本語が話せる人は多く勉強に対する意気込みに驚かされました。日本ではやはり外国語を実践的に使える場面が少なく、書きはできても、聞き取りや話すことが苦手な人が多いように感じます。しかし中国では自分たちで日本語コーナー(日本語を勉強している中国人学生と日本人留学生の交流会)などの活動を開き積極的に日本語を話す機会を設け、練習するようにしており、見習いたいなと思いました。

あとは授業内容の違いです。日本では席に座って先生の話を聞きノートにメモルと言う授業スタイルが主流ですが、留学先では書くというよりも話す授業が多いです。先生の質問に答えたり、ある単語を使って例文を作ったり、あるテーマについて2,3人やグループごとに討論するなどコミュニケーションを重要視する授業が多いように感じます。授業自体はとてもラフなもので、外国人はそういうのに慣れているのか授業中に席を立つ人が多く先生もあきれることがたびたびあり、日本との授業スタイルの違いをすごい感じました。

軍隊練習