Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東亞大学校
2017年2月号 国際文化学部 M.Y

この留学を振り返って

結論から書くと、私は私の理想の留学生活を送ることができなかった。私の理想の留学生活とは、韓国人はもちろん外国人の友人が多くて、ネイティブスピーカー並みの韓国語の能力を身に着け、なんのトラブルや問題・困難もなく、毎日が充実している留学生活だった。私が送った留学生活は、友人は少なく、韓国語能力はネイティブに及ばず、トラブルや問題・困難の多く、良い日もあれば悪い日もあった、理想とは真逆の留学生活だった。

しかし、私はこのような留学生活を送ったことを全く後悔していない。もちろん、こうすればもう少しよかったのではという気持ちはあるが、その気持ちは微々たるものだ。

特に、トラブルや問題・困難には今では経験してよかったと思っているほどだ。例を挙げると、留学初期にぶつかった、自身の悩みでもあった自身の言葉遣い、口調・言い方、態度による対人関係の問題は、私を「もう留学をやめて日本へ帰ろうか。」と思わせたほど傷つけた出来事だったが、そんな中でも私のそばにいてくれた数少ない友人と日本にいる友人と家族の助言と自身の努力のおかげで克服できた。実を言うと、当時は日本人留学生全員から避けられていたほどであったが、それも徐々に改善していき、最後にはすべての人と打ち解けられ、親友と呼べる人もできるほどになった。この経験は対人関係の改善だけでなく、私の心をより強固なものにしてくれたし、自身を良い方向に変えてくれた。

また、中国人のルームメイトとの間に起きたトラブルは、私を感情的でなく、冷静かつ論理的に話をする人に、物事を決める際に相手に自分の考えを押し付けずに相手の意見もきちんと聞いたうえで決めることができたり、相手の意見を尊重できる人に成長させた。

他にも例を挙げればきりがないが、ここで割愛しておく。

そのようにして、問題やトラブルを解決したり、困難を超えていくだけでなく、自身も成長していくうちに私なりにではあるが、留学生活は徐々に楽しくなっていった。数は少ないが親友が増え、多数の友人ができ、対人関係のせいで通うのが苦痛だった学校も楽しくなり、悪い日より良い日だと感じられる日が増えていった。

だから、私はこの留学を振り返って自分自身とても成長したと思うし、それに至る経験の1つ1つが無駄でなかったと思う。留学に行く前に描いていた理想とは異なった留学生活だったがそれはそれでよかったと思うし、後悔もしていない。

 

帰国後どう留学経験を活かす予定か

私は帰国後、4回生なので、留学で培った韓国語の能力を引き続き主専攻の韓国語に発揮していきたいと思っている。また、私が交換留学をしていた期間中に日本語で韓国での生活をサポートしてくれた東亜大学の学生がやってくれたように、私自身ができる限り、龍谷大学に来る日本語のわからない留学生や日本に来た観光客のサポートをしていきたいと思う。将来は韓国語を活かして、韓国国内や韓国企業で働きたいと思っている。私自身が韓国で働き、生活することによって自身が留学中にも感じた悪化した日韓関係の改善にも役立ちたいと思っている。

留学では、語学留学以外にも、自身の成長もできたもでそれらも活かしていきたいと思う。例えば、留学前、留学中の前期は対人関係が苦手であった。言葉遣いや言い方、口調、態度が原因で周りの人から遠ざけられていたが、それが改善できたので帰国後は学校や自身の周りでそれを活かして対人関係を改善・拡大していきたいと思う。また、相手と口論になったときや、相手とのトラブルについて相手と直接話すときに感情的にならずに冷静かつ論理的に話せるようにもなったので、そのような機会が起こったときに発揮したい。留学に行く前は相手の意見を聞き入れず、自分の意見ばかりを主張していたが、相手の意見を聞き入れることができるようになったし、相手の意見との妥協点を見いだせるようになったし、尊重できるようになった。

そのほかにも、今まで実家暮らしだったので自分がやっていなかった家事を一人でできるようになったり、一人、海外で暮らしていく中で、自分では当たり前であると考えていたものが実はそうではないことに気づかされたりと様々な成長があった。

このように、語学面、自身の成長面で留学経験を活かしていきたいと思っている。

以上