Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東国大学校
2022年6月号 RK

・この留学を振り返って

 本当に充実した留学生活だった。最も楽しかったことは、他国の人たちと会話することだ。日本で生活していた時は、考えたことがないようなことを、外国人の友人と会話しながら考えることができた。私の留学期間中は、ロシアとウクライナ間の問題、中国と台湾間のニュースがあり、多くの外国人とこのような国際ニュースについて意見交換することができた。また、韓国で生活しながら、日本での当たり前が韓国では通用しないことを改めて感じることができた。その例の一つがバス停だ。日本では、バス停に立ってさえいれば、目の前にバスが停まってくれるが、韓国では、バスの運転手に向けて目を合わせたり、手を挙げたりしなければバスは停まってくれない。韓国で生活しながらこのような「平和ボケ」をしている自分に気づくことができた。

 韓国語の能力が向上したことも、この留学を通して得ることができた大きな成果だ。語学学習は、勉強すればするほど能力の向上を実感できるため楽しかった。また、自分に適した勉強法を見つけ、その勉強法で確かに上達することができた。留学当初は、机に向かって勉強することが一番の上達方法だと認識し、単語を覚えたり、文法をノートにまとめたりすることに多くの時間を使っていた。しかし、この勉強法を続け、問題集の正答率は向上しても、スピーキングの能力は一切向上しなかった。そこで、机に向かって勉強する時間よりも、韓国人と遊ぶ時間に多くの時間を使い、スピーキング主体で韓国語を学習する勉強法に変更した。会話主体での学習は、現地の韓国人と会話することで、自身の韓国語の成長を大いに感じることができた。また、生活で使う単語や文法の中で、分からないあるいは知らないものを集中的に学習することができ、実践的な韓国語を効率的に学ぶことができた。私は、読むことや聞くこと、書くことよりも喋ることで、韓国語にたくさん触れ、韓国語を上達させることができた。

 

②留学経験をどのように活かすか

 約1年間の交換留学、韓国語を学ぶ以前に多くのことを学ぶことができた。21年間日本の景色を見ながら日本人と生活してきたが、1年間、韓国という外国でリトアニア人とふたりで生活し、多くの外国人と時間を共にする中で、今まで日本では感じたこと、考えたことのなかったことを見ることができた。国際文化学科の世界と日本コースの理念である「世界を学び、日本を知る」の通り、他国のことを知るだけで終わるのではなく、日本と比較し、「なぜ日本とは違うのか」、「どうして日本人である私はこのような考え方ができないのか」などと、自国である日本について外側の視点から見ることができた。留学する目的といえば、大半が語学学習であるが、語学学習よりももっと素晴らしいもの留学を通して得ることができる。今後もより広い視野で、世界を見つめ、日本を知っていきたい。