Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ハノイ大学
2016年11月号 文学部 S.A

授業について

私は、英語学部の一回生のクラスに所属しています。英語学部は全部で8クラスあり、1クラスあたりおよそ30人が席を並べています。4つのクラスが、午前の授業、もう4つのクラスが午後の授業となっています。授業は週4日、Reading、Writing、Speaking 、Listeningを一日ずつ行い、平日のうち一日は授業がありません。授業によって先生も異なります。それぞれの教科書、それぞれの宿題、それぞれのテストが存在します。

授業の内容は様々ですが、基本的には日本の英語の授業と変わりません。CDを聞いての書き取り、発音記号の学習や発音の練習、時間を図っての文章問題の解答、皆の前での簡単な発表などです。一方で、グループ課題のように、複数人で行う課題を求められる機会は、日本よりかなり多いと感じます。

テストは中間試験と期末試験がそれぞれ1セメスターずつあります。授業でやった範囲しか出ないため、それほど難しくはないでしょう。しっかりと復習をしましょう。また、テスト中に隣同士で相談するなども暗黙の了解。助けてもらうのも手かも…?

最後になりましたが、英語学部のため、生徒は当然ベトナム人がほとんどです。世界中の人と知り合いたいと考えるならば他の場を設けるか、ベトナム語学部や国際学部などに所属するべきでしょう。また、語学系の大学のため、生徒のほとんどは女性です。私のクラスの総数は27人ですが、24人が女性です。そして外国人は私ただ一人でした。

日本語教師について

ハノイ大学に日本人として留学してしばらくすると、先生から日本語を教えてみないかと声をかけられると思います。現在、ベトナムでは日本語は大変人気のある言語のひとつです。一方で、日本人の日本語教師の人数は未だ少なく、どこの学校も日本人を欲している状態です。そのため、うちの生徒と日本語で会話をしてほしい、日本語を教えてほしいということはよくあるのです。ただ会話するだけというものから、教案を書き教科書を使って教える、軽いボランティアからハードなアルバイトまで、その形態は様々です。こちらにきてやることに困っているなら、教師を体験するのもいいかもしれません。(龍谷大学からの留学でアルバイト就労は禁止されています。勿論、私もアルバイトはしておりませんよ。笑)

幸いにも、生徒たちは日本人に好意的です。話を熱心聞いてくれますし、質問も多いです。一方で、経営者は傲慢な人が多いです。給料をなかなか渡してくれなかったり、突然解雇なども当たり前です。困ったら、すぐにベトナム人の助けを借りましょう。分からないことや不明瞭なことがあれば、すぐに聞くべきです。でなければ、ズルズルといろいろな仕事を押し付けられます。