Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ハノイ大学
2016年 11月号 国際文化学部 R.M

授業紹介

授業は朝の7:15~11:15分の間に行われます。ですが皆さん遅刻は当たり前ですので7:45分くらいから本格的に授業が始まります。教えてくださる先生は曜日ごとに異なると思っていたのですが、最近はメインの先生が複数回の曜日を担当しています。授業は大きくわけてリスニング、リーディングとライティング、会話の3つに分類できます。基本的には主となるテキストを進めていきつつ、テストまでに一冊づつ終了します。授業は英語で進められます。最近は英語も少しずつ減ってきて、ベトナム語が多くなってきたように感じますが、それでもベトナム語を聞き取るのはまだまだ慣れません。先生によって英語が得意な先生や、あまり得意でない先生がいます。得意な先生のときは質問も飛び交い円滑に授業が進むのですが、そうでない場合はあまりスムーズに進むとは言えません。もちろん先生の話すベトナム語を完全に理解できる生徒はいませんし、生徒の話す英語を上手く理解できない先生との間には齟齬が生じます。ベトナム人ではなく留学生のクラスのことになってしまうのですが、もし先生の教え方が分かりづらかったり退屈な授業を展開すると、生徒はその気持ちを態度にして全面に表します。日本では多くの学生が初めから寝ていますので、あまり味わうことのなかった感覚です。

生徒たちの数は20人程度で、韓国人、中国人が多くを占めます。年齢も半数は20歳程度ですが中には40歳の人も50歳の人もいますので、老若男女和気あいあいです。クラスの中はとても良いので授業はとても楽しいです。よく金曜日にはみんなで遊びに行きます。

 

ベトナム人について

ベトナム人とひとくくりにするのは失礼かもしれませんが、3ヶ月間過ごしてきてベトナム人に対するイメージがふわっとではありますが、形になってきたので書かせていただきます。先日、催し物(ベトナム語学部のfestival)の開会式でベトナムの生徒と日本人留学生が一緒にベトナムの歌と日本の歌を歌う企画があり、それに参加させていただきました。

ベトナム人は時間を守らないと聞いていたのですが、練習の待ち合わせのたびに集合時間にいるのは日本人だけということもあって、それは本当ということがわかりました。私も時間にルーズなところがあるので、たまにベトナム人と集合時間が上手く合致することがあります。
もう一つ言いたいのが計画性と推量することについてです。
1ヶ月程度の練習を終え本番当日の舞台裏で、よし頑張ろう!というときに、いきなりベトナム人生徒が練習とまったく違うことを言い出し、日本人全員一斉にパニックに陥りました。もう本番まであと10分もありませんでした。彼女は、「立ち位置が違う!」と言い全員を並び替えさせ始めました。なぜ彼女がそう言いだしたのかはわかりませんが、言い出した彼女だけでなく、他のベトナム人も彼女に同調しており、日本人VSベトナム人のような雰囲気が流れました。そこで感じたのが、ここでこうすればこうなるということを何も考えずにただ行動してしまうからだと思います。
計画性の無さは、常々感じています。例えば10日に向けて準備しなければならないことがあったとして、その準備に取り組むのはおそらく8日か9日です。そんなことをすれば本番にあたふたしてしまうことは目に見えているのにといつも思います。ですがこの国のおおらかさ、国民性を鑑みると、もやはそんなことはどうでも良いのだろうなぁと感じます。