治安、危険を感じたこと、トラブルについて
一般的に、ハノイは特別治安が悪い国ではないと認識されています。テロや暴動が発生することはほとんどありません。実際、私が滞在していた期間もそのようなことはありませんでした。ニュースの中では、キリスト教的共和主義者の集会などがありましたが、それも時々南部や海外で起きるほどです。
では、身近な形で治安が日本の良いかというとそういうわけもありません。窃盗の話はよく聞きますし、実際在日本人への注意喚起としてメールで送られてくることもありました。特に人ごみのある観光地やショッピングモール、公共交通機関へ出かける、または使う際は気を付けるべきでしょう。物をなくすことも気を付けるべきです。なくした場合、まず戻ってきません。私の知り合いにスマホをなくした人が二人いましたが、二人とものスマホも戻ってきませんでした。
お釣りの計算が合わないこともしばしばです。特にタクシーはお釣りを渡そうとしません。小銭を持っていないと主張してくることがほとんどです。しっかり戦いましょう。一方で500000ドンなどの大きいお札はそもそも受け取ってもらえない場合が結構あります。大きすぎるからだそうです。事前に崩しておくなどのひと手間が必要です。さらに、目的地まで遠回りしていくというのも常套手段です。分かった際は抗議してみましょう。
特別大きな事件等は少ないですが、日ごろから注意を心掛ける必要があります。
寮のトラブルについて
もしあなたがハノイ大学指定の寮、特にD7と呼ばれる外国人が多い寮に滞在しているならば、様々な人があなたの部屋を訪れるでしょう。掃除婦、募金活動家、寮の管理人…。たとえカギをかけていても、当たり前のように侵入されます。鍵をかけず、あまつさえドアを開放して生活しているベトナム人が一般的な社会において、外と内をしっかり分ける日本人の感覚はほとんど理解されないでしょう。のぞき窓もないため、ノックをされた後、鍵を開けるときは、それなりに緊張します。
訪問者の中で一番たちが悪いのは、募金活動家です。彼らは、あなたが外国人とわかると、英語や片言の日本語で事情を説明してくるでしょう。私はユネスコの職員です。今ベトナムの子供たちの貧困問題は深刻です。道でものを売っている子供をよく見かけるでしょう。少数民族の子供たちの貧困を知っているでしょう。ぜひ募金をお願いします。あなたの善意が子供たちを救うのです…と。あげくのはてにはあなたの隣人知人の名前も出しながら、金銭を要求するはずです。100パーセント偽物です。疑って払わないでください。一度私たち日本人グループがまとめて騙されました。それぐらい手が込んでいます。寮の管理人は全く寮を管理せず、youtubeを鑑賞し、卓球に勤しんでいます。ドアを一歩出れば、そこは外、公共の場であることを意識しましょう。