Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ハノイ大学
2017年5月号 国際文化学部 R.M

1, カルチャーショックについて

カルチャーショックは数えきれないほどあります。驚きの大きいものを紹介したいと思います。一つ目は、ベトナム人は家族を何よりも大切にします。私も家族は大切ですが、私たちの想像を超えます。田舎のほうではその傾向がさらに強くあるそうです。親の意見、親の助言を自分の意見より大事にします。親がやれと言うから、親に勧められたから、親がダメというから、等の言い訳は数えきれないほど耳にしました。片道二時間かかる道のりを毎週バイクに乗って帰る友達に、「なぜ帰るの?」と尋ねても、「親が帰ってこいというから」と言っていました。自分自身はどうしたいかの気持ちを捨てているように私は感じました。

二つ目は、列に必ず並ばないことです。これは毎日目にします。コンビニで左側に列ができていたとしても、右に並びだす人がいたりします。エレベーターに乗る際には真ん中に列ができます。そして降りる人もお構いなしに乗り込もうとします。もう少しまてばいいのに!と思います。エレベーターでは列ではなく、サークル状になって待つ人もいたりと、待つことに関しての考えが日本とは違います。

三つめは、連絡の遅さです。「ほうれんそう」という言葉があり、それは報告、連絡、相談を表します。しかしこの三つができない人が多くいます。できたとしてもその連絡はとても遅く、早くから予定を決めてスケジュールを決めたい人は精神的に参ってしまうかもしれません。過去のマンスリーレポートで書いた内容と重複するのでそちらをご覧ください。

 

2,続カルチャーショックについて

ベトナムは伝統、習慣、風習を重んじる国のように思います。昔から言われているから、といった暗黙の了解があるのかもしれません。結婚などは大きく違います。ベトナムで女性は早く結婚しなければなりません。25歳を超えると、親が遅いといって、お見合いを組んだりすることもあるそうです。昔は女性が大学に通うと結婚できないと言われるほどだったそうです。

結婚前の同棲は良いこととされていません。ですから少ないです。日本では同棲は普通と考えられているかもしれませんが、ここではそれは普通ではありません。しかし近年のベトナムでは四分の一ができちゃった結婚というデータもあり、少しづつ国民の考え方が変化しています。特にホーチミンのほうは変化が速く大きいと言われています。それに比べハノイは保守的であるとの見方もあります。

女性が人前でお酒を飲むことは良いことではありません。私も一緒にビールを飲んだ経験はとても少ないです。

遅刻が日常茶飯事です。道路の混雑があり遅刻してもそこまで怒られることもなく、許されてしまうからなのかもしれません。いけないこととの自覚はありながらも多いです。

人前で間違いを指摘したり、注意することを全力で嫌います。ベトナム人の友達が日本語でプレゼンテーションをする機会があり、日本語の間違いを指摘すると、涙目になってしまい、私が泣かせてしまったような感覚で落ち込んだことがあります。もしベトナムの方を怒るときや注意する際は、呼び出してからにしてください。