1.この留学を振り返って
約10ヶ月間の留学生活はあっという間のように感じました。留学前は交友関係が狭いことから予定が立て続けにあることは滅多になかったのですが、留学中は失敗を恐れずに積極的にたくさんの人と交流しようとした結果、比にならないぐらい充実して過ごしていました。この留学を通して、自分の長所・強み・弱み・性格を発見できたと思います。これらは多くの人と関わる中で気づいたことや、経験をもとに自分を見つめることで発見することができました。私が留学中に特に頑張って、成長したなと思うことは「人との関わり」です。語学力を上げるためにはネイティブと話すことがとても効果的だと思っていますが、現地に住んだところで勝手にネイティブと繋がれるようになるわけではないことを感じ、自分から積極的に韓国人と関わるように努力しました。一方で、留学を終えて周りから「留学楽しかった?」という質問をよく貰うのですが、正直「楽しかった」と断言できない自分がいます。なぜなら自分の語学力に満足いっていないからです。高校生の頃から韓国語を勉強しているのにこのレベルか、と納得できません。留学中に自分ができる最大限のことはやりましたが、周りと比べた時に落ち込むことがよくあります。なので周りと比べないように努力しています。留学経験者同士の会話で気づいたことは、留学に絶対的な有意性を見出さなくても良い、10ヶ月の留学で語学力に満足いかなくてもそこまで落ち込むことではないことです。前者は、留学前は留学経験が人生を変える大きなものと考えていました。しかし留学は一つの小さな手段及び通過点で自分の人生の中の一部で、深い価値をつけなくても良いと感じました。後者については留学経験に基づいた先輩の話を聞いて、少し心が軽くなりました。留学中に気づいたことは、韓国語を「勉強」として捉えている自分がいました。韓国ドラマなどを見ていて知らない単語が出てきたら勉強しなければならない、知らないといけないと思って義務のように感じ、楽しんでいなかったのです。友達と会話することも目的が勉強のように感じていました。個人的に語学は楽しんで学ぶものだと思っているのですが正直韓国語に対してのモチベーションが留学後半は無くて追われているようでした。なので楽しんで身につけることができる方法が見つかるまで韓国語はお休みしようかと考えています。
2.留学経験をどのように活かすか
様々な国の方々と一緒に授業を受けたり、一緒に生活したり、異文化理解授業を受けたりして異文化への寛大な姿勢を身につけれたと思います。それは留学中・留学後に色々な国の方々と関わりたくて友達を作ったことや、食べたことのない海外料理に挑戦してみた経験から言えることです。外国語を話せるということは世界が広がることでもあると思います。今後は躊躇わずに異なる背景を持った方々に関わりに行くという長所が活かせる役職につきたいです。一方で、私には課題があります。最近日本ではインバウンドが非常に多いです。道に迷っている観光客を見ると声をかけようかなと思うのですがなかなか勇気が出ずにいます。今の私の課題は勇気を持つことです。
留学前は韓国で就職して、長期的に住みたいなと考えていました。なぜなら私は韓国のファッションブランドが好きで、韓国に住めば試着してすぐに服を買えて良いことしか無いと思ったからです。しかし実際に住んでみるとその夢は難しいなと思いました。なぜならビジネスレベルの語学力を求められるし、そのやる気も必要だからです。また韓国人でも就職が難しいのに外国人はもっと厳しく、より多くのスペックが必要とされると思います。マートに行くと日本よりも物価高をヒシヒシと感じ経済面でも簡単なことではないと感じました。今まで執筆してきたマンスリーレポートを読み返していると、サークルや私以外全員韓国人のグループワークに参加したことを思い出してよくやったなと思えました。これらの辛い中諦めず最後までやり遂げたという経験は無駄にせず、自分の強みとしてアピールしていきたいです。
最後に
留学を迷っている人はぜひ交換留学制度を利用してチャレンジしてほしいです。実際、私は龍谷大学を受験した理由が韓国留学するためだったのですが、1年生の時はモチベーションがなく2年生になっても迷っていました。しかし先輩の後押しで語学試験にチャレンジし、中学生の時の夢を叶えることができました。途中に心の迷いはありましたが留学したことに後悔はありません。外国語を話せることで、その分世界が広がるという新たな発見もできました。ベトナム人の友達ができて一緒にフィールドワークをしたりベトナム料理を紹介してもらったりして韓国語で韓国人以外とも繋がれること、そして同じ外国語を学ぶもの同士の同志感も味わえて非常に良い経験になりました。
また京畿大学、水原市はとても良い場所です。郊外で人も多くなく、とても快適に過ごせました。ショッピング施設や行宮洞というカフェ・雑貨通りもあります。ワーキングホリデーを少し考えているのですが、また水原市で過ごしたいと思うほど気に入った都市です。
バディー、国際交流チーム及びグローバルK、私と友達になってくれた子たちには良い出会いだったことと、感謝を伝えたいです。留学をサポートしてくださったグローバル推進センターの方々、ありがとうございました。そして、日本人留学生のみんな、みんなの存在が心強くてしんどい時もなんとか乗り越えれたよ。ありがとう!