カルチャーショックについて
私が感じたカルチャーショックは、自分自身が接客を受けるときです。日本では五つ星ホテルから駅構内の売店に至るまで、どこの接客を見ても私たちには「客」と「店員」という関係で、その関係通りの態度になります。つまり、客は客として店側の接客を受け入れ、またその接客に対して客でありながらも最低限の感謝の意を表すということです。しかし、中国では「客」と「店員」の間がとても狭く感じます。お昼の時間になれば、お客さんから見えるところで気にすることなくご飯を食べますし、日本のように無駄な愛想笑いもしません。ヒトがモノを買いに来るから、モノを売る。とってもシンプルです。
これは私の考えなのですが、このシンプルさは中国語にも関係しているのかなと思っています。中国語は日本語のように敬語、尊敬語、謙譲語、、、などのようにまどろっこしいものがほとんどなくみんなが平等に話すことができる気持ちのいい言語なので、彼らの暮らしもまどろっこしいものを排除したシンプルな関係になれているのではないかな、と思っています。そんなシンプルな中、初対面の人にもすぐ話しかけたり、常に談笑しあったりしている姿をよく見るので、コミュニケーション能力が高い国民なのだなと感じています。
日本も行き過ぎた接客マニュアルを一回見直し、もっとシンプルに人と人として関わる接客が受け入れられるようになったら、根詰める人が少なくなるのではないかなと思います。
気候について
日本は四季の移り変わりがとてもはっきりとしている国です。そんな国で20年間暮らしてきた私は、当然北京にも日本と同じような四季の移り変わりがあると思っていました。しかし、驚くことに北京では秋を感じることができませんでした。
中国では国慶節を境に冬が来るといわれています。それを最初聞いた時には、いまいち理解ができませんでした。なぜなら、国慶節の時の気温が30度を超えていたからです。私の感覚では30度、27度、24度、21度…「だんだん肌寒くなってきたね」と秋に向かっていくはずでした。しかし、国慶節休暇の中日。天気は雨、前日の気温は32度。雨が上がってから、気温を見てみるとなんと13度。その日を境に10度台の気温が続き、少し暖かいなと思う日でも25度以下。国慶節の雨が秋を全部消し去っていきました(笑)
このように、北京の夏から冬にかけての気温の移り変わりは激しいです。なので、衣類関係のものを考えて持ってこないと不必要なものが大量発生します。また、簡単に風邪をひくので体調管理にも要注意です。