Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2010年7-8月 国際文化学部 W.A


夏休みの過ごし方

 

6月末に期末テストが終わり、半期が終了しました。そこから9月初めまで約2カ月半夏休みがあります。これだけ長い休暇をどう過ごすのか、全て自分次第です。私はこの長い夏休みを利用して友人と旅行に行ったり、北京市内を観光したり、日本に一時帰国したりしました。

中でも旅行は自分にとって、大変思い出に残るものです。今回が初めての中国旅行で、バックパックを背負い、宿は安い値段で宿泊できるユースホステルを利用するという具合に、決して贅沢ではなく、値段も考慮しながら中国の様々な都市を巡るといったものでした。(巡った場所→九賽溝、黄龍、桂林、上海、蘇州、杭州、南京、大同、天津)世界遺産を観光したり、絶景と呼ばれるスポットに行ったり、その地方独特の料理を食べたりと、本当に充実していました。また、自分たちで鉄道や飛行機のチケットを買ったり、宿を予約したりとたくさんの初めても経験しました。切符はどう手配したらいいのか、中国語で何て言ったらいいのかなど、とまどうことも多かったのですが、その分ひとまわり成長した自分を感じます。旅行中は自分のつたない中国語で、鉄道の合い席になった中国人と話したり、道が分からなくて人に尋ねたりと、知らない中国人とのコミュニケーションをとる機会が多く、中国に来た当初より確実に自分の中国語能力の向上を実感したのと同時に、自分の中国語能力はまだまだ低いなということを思い知らされる機会でもありました。

 

旅の思い出ベスト3

第3位…桂林

桂林は川下りがとても有名で、中国の20元札にもその風景が描かれています。不思議な形をした山が連なっていて、とても中国っぽさが感じられます。私たちが行った日は天候も良好でとても心地よく、1時間ほどの川下りの間に少しウトウトしてしまいました。そんな素敵な川下りだったのですが、桂林に着く前にはとても大変な思いをしました。成都から桂林の移動で、25時間鉄道に座りっぱなしだったことです。寝台の切符が手に入らず、仕方なく座席の切符を購入し覚悟を決めて鉄道に乗ったのですが、車内環境は本当にひどく、冷房なし、ゴミが床に散らばっている、椅子は硬い、人はすごく多いしで、もう鉄道はしばらく乗りたくないと思うほどでした。この経験をしてから、10時間ぐらいの鉄道移動(座りっぱなしでも)ならまだ平気だと、忍耐強くなった気がします。

 

 

 

第2位…上海

【惜しくも入れなかった中国館】

上海は3日間の滞在でした。1日目は有名な観光名所である豫園やその周辺を観光し、夜は外滩という夜景がとてもきれいなスポットを楽しみました。2日目は上海万博へ行き、3日目は南京東路を観光しました。グルメに関して、上海でとても有名な小籠包があるのですが、皮がうすく、中には熱々の肉汁スープが詰まっており、今まで食べた小籠包の中で一番おいしかったです。上海では何と言っても万博がとても印象に残っています。残念なことに、ちょっとしたミスで中国館に入ることはできなかったのですが、日本を含む10カ国以上の出展を見ることができました。日本館は3時間並んでやっと入れたのですが、日本の高度な技術がたくさん紹介されていて、3時間待って入る価値があると思いました。また、万博には現地で買ったチャイナドレスを着て行きました。もちろん恥じらいもあったのですが、中国留学に来ている今しかできないことだと、とてもいい思い出になりました。

 

 

第1位…九賽溝・黄龍

どの地方もその土地独特のいいところがあり、とてもよかったのですが、一番心に残った場所は九賽溝・黄龍です。九賽溝は世界遺産に登録されており、中国でとても有名な観光名所のひとつです。湖の水が青く、しかも透明度が非常に高いので中まで透き通って見えます。日本で中国語の授業を受けていた時教科書に出てきて、ずっと行きたいと思っていた場所だったので、実際に行けた時は本当に感動でした。写真だけでもきれいな場所だなと思っていたのですが、実際自分の目で見て、神秘的とはまさにこのことを言うんだなと思いました。翌日、バスで片道3時間かけて行った黄龍も思わず叫んでしまうほどきれいでした。黄龍も世界遺産に登録されており、ある日本のガイドブックには、中国の絶景ベスト1位にあげられています。ただ、標高が高い場所にあるので、高山病になったり気分が悪くなったりする人は少なくありません。私は大丈夫だったのですが、友人は高山病にかかっていました。