Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2010年7-8月号 国際文化学部 M.S

夏休みのこと

期末テストが終わり、6月26日から夏休みになったので私は友達と旅行に行きました。6月29日~7月13日の間に九寨沟、黄龍、桂林、上海、蘇州、杭州、南京、その後いったん北京に帰ってから、また7月22日~24日に大同、天津に行きました。

この旅行は友達と話をしていて、行きたいと思ったところを出し合い、だいたいの計画を立てただけで行ったので、まさか行きたいと思ったほとんどの場所に行けるとは思いませんでした。どこもとても良かったのですが、特に行って良かったと思ったところは、九寨沟、黄龍、桂林、陽朔、上海、大同です。

まず、九寨沟へは北京から飛行機で行きました。九寨沟は世界自然遺産に登録されている場所で、大小いくつもの池がありどの池も底が見えるほど青く透き通っていて、とてもきれいでした。また、九寨沟の近くに黄龍という場所があり、九寨沟からはバスかタクシーでしか行けないため、私たちはバスで朝早くに出発して3時間かけて行きました。ここもまた世界自然遺産に登録されていて、棚田の形をした池に水が流れていて、九寨沟と同じように水が青く透き通っていてとてもきれいでした。ただ、2か所とも標高が約2000~3700mと高いところにあるため、気温が低く、夏でも肌寒かったです。また、私は軽い高山病にかかってしまい九寨沟、黄龍にいる間は少し頭が痛かったです。

成都から桂林までは汽車の寝台車のチケットが取れなかったため、ずっと座りっぱなしで24時間乗りました。やっと桂林に着き、その日は観光せず次の日に朝から川下りをしました。川下りでは、ガイドブックで見るのと同じようにとてもきれいな風景がずっと続いていました。本当なら、そのまま川を下って行けば陽朔というところまで行けるはずだったのですが、途中まで来て、これ以上は川が氾濫していて行けないから、バスに乗り換えて行ってくれと言われ、川を少し戻ったところでしかたなくバスに乗り換えて行きました。陽朔は、外国人客が多いらしくほとんどの店に英語の説明があり、店も中国料理以外のレストランなどがありました。特にバーが多く、夜になっても昼間と同じようににぎやかでした。

上海へは桂林から飛行機で行きました。私たちが泊まったユースホステルは外灘、豫園にとても近く、歩いて行ける距離のところにありました。なので上海に到着したその日にみんなで豫園に行き、その帰りに外灘に行って夜景を見ました。次の日は、上海万博に朝9時の開園と同時に行き、1日かけて見てまわりました。夏休みだったので、人が多く混雑するだろうと思っていたのですが、朝から行ったおかげかいくつかのパビリオンはあまり待たずに見ることができました。私たちはアメリカ館、ブラジル館、スペイン館、マレーシア館、北朝鮮館、日本館など11ものパビリオンを見ることができました。最後に日本館に行ったのですが、3時間待ちと言われました。しかし、3時間待って見る価値はあったと思います。本当は中国館も見に行きたかったのですが、朝から予約が必要だと言われて結局見ることができませんでした。その日はそのままユースホステルに帰り、次の日は南京東路に行きました。南京東路にはたくさんの百貨店や店があり、中国人だけでなく外国人観光客も多かったです。また、車が通れるところが限られているため人が多くとてもにぎやかでした。

大同では九龍壁、雲崗石窟を見に行きました。大同以外の場所での移動はほとんどタクシーだったのですが、大同ではバスも使いました。雲崗石窟には洞窟がいくつもあり、その中に大小さまざまな仏像がたくさんありました。私たちが行ったときには工事をしていたので、全ての洞窟を見ることはできませんでしたが、ある洞窟にはとても大きな仏像があったり、また他の洞窟にはとても小さな仏像が壁一面にいくつもあったり、洞窟の中が赤や青、黄色と色がつけられているものがあったりと、見ていてとてもおもしろかったです。九龍壁は故宮、北海公園、大同にあり、中国三大九龍壁と言われています。大同の九龍壁がいちばん大きいと言われていて、長さ約50m、高さ8mの壁に、黄色やオレンジなどの装飾された9つの龍が描かれていてきれいでした。しかしそこにはほんとうにこの九龍壁しかなかったので驚きました。

旅行期間が長かったので、旅行中はいろいろなことがありました。汽車の中で話しかけてきた相手が方言で話してくるので聞き取れなかったり、長距離のバスや汽車の移動に慣れていなかったりと、思いもよらないことがいくつもあったりしましたが、北京ではできない体験ができたので旅行に行って良かったと思いました。