Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2011年10月号 文学部 K.S

《この一年を振り返って》

月日が経つのは早いもので、楽しかったこの留学生活も終わりが近づいてきています。この一年で自分がどう変わったのか、正直なところあまりわかりません。ですが、私の兄が夏休みに遊びに来た時にはたくましくなったという印象をうけたようです。私は異国の地で知らなかったことを知り、それに慣れただけなのですが、その順応こそがたくましくなったということなのかもしれません。語学能力については伸びたのは確かですが、現地の人としっかり話せるほどにはいたっておらず、満足するレベルには至れませんでした。ですが、語学とは所詮ツールに過ぎず、それを通していろんな人と接した経験こそこの留学で最も大切なことだったと思います。この経験は一生残るかけがえのない思い出になることでしょう。残念なことは、龍谷大学の留学は半期違いになるので、一年ぐるみの付き合いになる人はほとんどおらず、いろんな面でマイナスが多かったです。

《帰国後のこと》

もしも機会があるならば、もう1年、2年中国にいたい気持ちはあります。ですが、今のところ帰国後は本来の専攻の単位を取ること、卒論を書くこと、就活をすることに集中したいです。出来れば合間を縫って英語の再学習と中国語学習の継続に努めたいとも考えています。就職に関しては日系の中小規模で、中国と関係のある会社を探したいです。中国の会社は日本以上に就職難で、コネがないと厳しいので縁はないかと思います。なので、できれば出張で、それがなくても簡単な翻訳の文書の作成など、少しでも中国語に携わるような仕事がしていければなと思います。現段階では中国で仕事ができるほどの語学能力もなければ、そもそも仕事の経験もありません。それにも関わらずそれを望むということは、生半可なことではないと承知しています。努力を怠らず中国と何かしらの縁を持つことが出来ればなと、それだけは忘れずに持っていたい気持ちです。

《愛だ恋だ》

世界各国、恋愛についてはみな同様に悩みやいさかいは尽きないものです。中国人は場所がどこであれ関係なく愛情表現するほど情熱的であり、慣れないうちはこちらも苦笑してしまうほどですが、その反面、互いへの依存心が激しく、自由を束縛される例も少なくありません。留学生の中でも同国、異国の方と付き合うこともありますが、考えや文化の違いからうまくいかないこともあります。国に想い人をのこしてやってきた遠距離恋愛の留学生もたくさんいますが、やはり揉め事はつきませんし、新たに現地で別の恋人を見つけるパターンもあります。付き合う、別れる、あの子が好き、振られる、いろいろ聞いて来ました。人の好みや考え、アプローチの仕方、興味はつきず面白いものです。ちなみに日本人女性は基本的にはモテます。男性は…中国、韓国なら可能性はあるかも…ですね。

最後に、私自身も北京―上海間の貴重な恋愛経験をしている身でして、お互いに何度か往復しました。そのことからひとつ言えることは北京から上海はあまり遠くないです。(約1500キロ)