Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2011年7-8月号 文学部 K.S

<夏休みについて>

私はこの夏休み、南京、重慶、開封へ行ってきました。今回はゆったりとしたものにしたく、日取りを長めにととって予定はあまりきっちりと決めないでおきました。今回の旅では噂の高速鉄道に乗りました。さすがに早く、値段は高いですが便利になったなあと思いました。

南京は思っていたより都会ではなかった、という印象です。観光地としても都市としても中途半端な位置づけだと思います。「南京」と聞くとドキッとする人がいるかもしれませんが、日本人であることがばれてもまったく問題はありません。南京の人は顔立ちがはっきりしている人が多く、あとなぜか犬を飼っている人が多かったです。南京と言えば世界遺産の中山陵がとても有名です。簡単に言えば王墓みたいなところです。墓といっても実質山のような、丘のような広大なところになっています。三国志の呉の君主孫権の墓もあって、三国志好きに自慢できるなあと思いました。それから博物院にも行きました。「博物院」と名の付くものは北京と南京にしかありませんが、規模がとても大きいというわけではありませんでした。

南京から重慶へ行く途中、トラブルがありました。切符を駅まで買いに行った次の日に乗りたかったのに、当日だと勘違いされてしまいました。しかし確認不十分だったため、それに気付かず、次の日乗ろうとした際やっと気づきました。しかし払い戻しは当日しかできないと言われどうすることもできず、連れの知り合いに電話で相談しました。その人はとても熱心に電話越しで交渉してくれ、あちこちたらいまわしにされながらも、最後には全額返してもらうことができました!(払い戻しは8割返還)そこで学んだことは、中国ではこういったトラブルに遭った際泣き寝入りするか、それが嫌なら最後までねばりにねばって交渉するかどちらかしかないのだな、ということです。

重慶はまだまだ未開発というか、発展途上なイメージで、工事中の建物が乱立しておりました。交通が不便だったことが特に印象深いです。というのも、まず地下鉄は路線が連結していないので乗り換えができませんでした。それからバス停が見つけにくかったり、行きたいところがわかりづらかったりしました。重慶はタクシーで移動する街なんだな、という結論に至りました。「重慶」もまたドキッとする人がいるかもしれませんが、やはり問題はありません。市内から少し離れたところに「磁器口」という古い町並みの残る観光地があります。こういったところを古鎮といいますが、そこをぶらぶら歩くのが私は大好きです。磁器口で買ったラッカセイを叩いて固めたお菓子を何日もポリポリ食べてたなーという思い出があります。

そこから西安へ行きたかったのですが人気で買えず、飛行機で鄭州へ行ってから電車で開封へ行くことにしました。(開封直行がなかった)

そんなわけで開封の旅行は少し長いものになり、おかげで市内の主要な観光地は行き尽くすことが出来ました。開封は都会ではありませんが、いいところで交通も便利です。市内はそれほど大きくなく、道がとても整備されているので迷うことがないのは嬉しい限りです。本数多くバスが走っているのでそれを利用するのもいいですが、市内にはたくさん3輪タクシーが走っているので、観光地へ行くならそっちを利用するほうが便利です。運転しているおっちゃんも世話焼きで、○○は行ったか?ホテルは予約したか?ごはん食べたか?まだならおススメなところがあるなど言ってきます。あちらも商売だからというのはありますが、地元民の言葉はある程度聞いておくほうが楽しめます。個人的には開封府へ行けただけでも満足だったのですが、龍亭というところと清明上河園というところもおもしろかったです。観光しながらも非常にゆったりと過ごすことができ、開封が一番楽しかったです。

今回の旅行は予定から結構ずれましたが、ホテルの予約なしでも泊る所に困りませんでしたし、楽しくいろいろ勉強することができました。ちなみに今回と前回の旅を合わせて電車の一等席、二等席、硬い座席、軟らかい席、硬いベッド、軟らかいベッド、座席なしと主要なのはすべて経験できました。これは自慢できることかな、と思っています。