オリエンテーションについて
2月22日から26日にかけて、入学手続き・中国語のクラス分けテスト・オリエンテーション等が行われました。クラス分けテストは、筆記試験と口頭試験の二種類でした。口頭試験ではこれまでにどのくらい中国語を学んだかなどを聞かれ、先生から渡された中国語の文章を読みました。オリエンテーションは基本的に指示通りに動くだけで、特に困ることはありませんでした。
入学手続きが始まるまでにやっておくべきことは、健康診断結果の査定・中国の携帯電話番号の取得・中国の銀行口座の開設です。入学手続きの際に居留許可申請のためパスポートを提出する必要があり2週間以上返却されないため、これらを事前に行っておく必要があります。中国人民大学では銀行口座を大学の学生証とリンクさせて食堂での支払いなどを行うので、銀行口座はなくてはならないものです。
私は入学手続きの4日前に入寮したため、オリエンテーションが始まるまでの間で少し中国に慣れることができました。ルームメイトも私と同じ日に入寮してきたため、居留許可申請のための健康診断結果の査定など、各々で行う必要がある手続きは彼と一緒に行くことができました。健康診断結果に不備があった場合には改めて検査を受けなければならないらしく心配していましたが、特に不備もなくスムーズに審査を終えることができました。
オリエンテーション期間では、英語の重要性を改めて感じました。なぜなら日本人留学生以外は基本的に英語ができるため、説明や交流はほとんど英語で行われるからです。しかし私が英語をあまり話せないにも関わらず、周囲の人たちはなんとかコミュニーケーションを取ろうとしてくれました。こちらが日本人だと分かると、多くの人が日本のアニメやドラマで覚えたらしい日本語をぶつけてきて驚きます。他の留学生や周囲の人たちの優しさには、本当にいつも助けられてばかりいます。彼らの優しさに対して少しでも恩返しができるようになるため、この留学期間中に沢山成長しなければならないと感じています。
「暖気」について
北京に来て驚いたことの一つに暖かいということがあります。もちろん冬の北京の室外は非常に寒いのですが、室内が本当に暖かいのです。その理由は、「暖気」というパイプに熱湯を流す仕組みの暖房にあります。触れてみても少し温かい程度なのですが、表面積が大きい構造になっているせいか部屋は暑いくらいになります。この暖気のおかげで、2月でも室内では半袖で快適に過ごすことができました。私のルームメイトに至っては、裸で布団すらかけずに寝ていることもありました。北京の友人が「北京は寒くない」と言っていた理由を、来てみて理解することができました。
暖気は本当にどこにでもあり、寮の部屋や教室、食堂はもちろん、廊下やトイレ、シャワールームや体育館にまで、いたるところに設置されています。今年の中国人民大学では3月15日まで、この暖気が作動していました。暖気が切れてそれまで一定に保たれていた室温が急に下がり、私は体調を崩してしまったので注意が必要かもしれません。
この暖気には問題もあります。旧式の石炭ボイラーを使っているため、中国の大きな問題である大気汚染の原因の一つになっているのです。北京の大気汚染は毎日酷いというわけではなく、日によって変わります。冬は夏に比べて大気汚染がひどく、室内も暖かいため、外に出る気にならない日も多いです。そのためなのか、中国では「外卖」という出前のようなシステムが発達しており、多くの留学生も外卖を利用しています。