Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2018年6月号 経営学部 N.S

治安、危険を感じた事、トラブルについて

犯罪的な危険を感じたことはありません。中国人からすれば、北京は中国で一番安全な街だそうで、確かにセキュリティは厳重です。地下鉄のすべての駅で、空港のような荷物検査とボディーチェックを済まさないと改札を通ることができません。普段は携帯をポケットに入れないとか、人込みでは鞄を前に抱えて持つとか、鞄の口をきちんと閉めるといった基本的なことはやっています。特に気を付けることではないと思うぐらい体に染みついています。初めは不安だったけど、数か月たって北京の生活に慣れたとき、そんなに危険はないなと余裕ができて油断してしまう瞬間が一番怖いです。大きなトラブルに巻き込まれることなく留学を終えたいものです。私が危険を感じたことといえば病気のことです。よく行動を共にしている周りの人が、まず1人が胃腸炎のような症状が出て、その子が復活する頃同じタイミングで二人が胃腸炎になり一人はいったん入院するほどひどく、二人以外の別の友達も頭痛や腹痛に苦しんでいました。また、別の日に一緒に食事をした人もその後数日間腹痛に悩まされたそうで、次は自分がかかるんじゃないかと危機感がありました。が、結局私は何事もなく今は全員元気です。原因は食べ物ではないかと思います。体調管理にも改めて気を付けようと思いました。

6月の断捨離

中国の学生は、9月に入学し6月に卒業します。語学留学生も6月・7月に本帰国する学生が多く、私のクラスメイトもほとんどが留学を終えて帰国してしまいます。一緒に授業を受けて、話したりご飯を食べたり旅行した友達がみんな自分たちの国に帰ってしまうのは、想像していたよりも寂しいです。この時期になると、帰国する学生たちが荷物をまとめるために断捨離を始めます。いらないものは中古品販売用のwechatのグループで売ったり、寮のフロアごとに2カ所ずつあるゴミ箱の付近に置いていったりします。6月後半になると、持って帰られない物や引き取り手がないものがしょっちゅう山積みになります。バドミントンやヨガマット、棚やほうき、食器や鍋、ハンガー、靴、服まで使えるものも結構あります。ゴミ箱のところに置いてあれば「ご自由にお取りください」の意味ととらえ、来学期も残る学生はしばしば欲しいものを見つけては勝手に拾っていきます。無人で無料のフリーマーケットのようです。私も冷蔵庫を買い取ったり、使えそうな棚があるなと思っていたら友達の部屋に移動していたり、鍋も拾ったらしく数日後その鍋をきれいに洗って料理をしました。前に私がもらったバドミントンは以前来ていた日本人が使っていたものだそうで、調理器具なども受け継がれています。今使っているものは先輩が使っていたかもしれないし、もしかしたらまた後輩が使うかもしれないのです。去年や一昨年の留学生の生活の中にあった物だと思うと不思議な感覚になります。